メインバンクの定義とは?メインバンクとの付き合い方の注意点とは?

メインバンクとの付き合い方

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メインバンクってどういうこと? メインバンクとはどう付き合えばいいの?

会社における銀行取引にあたって、疑問の多いところです。

ということで。そもそもメインバンクの定義とはなにか、そして、メインバンクとの付き合い方についてお話をしていきます。

そもそもメインバンクの定義は無い

はじめに、「メインバンク」という言葉の定義について見ておきましょう。

メインバンクとは、ひとことで言うと、

” その会社が取引をしている銀行の中で、もっとも多くの取引をしている銀行 ” です。

ところが、この定義はとても不明確であり。「もっとも多くの取引」が指す「取引」とはいったいなんなのか? という話になります。

たとえば、

  • 融資金額もっとも多い
  • 担保金額がもっとも多い
  • 決済金額(入出金・手形・小切手など)がもっとも多い

など、「取引」にもいろいろあります。

このうちどれをもってメインバンクをの判断をするかについて、明確で共通した考え方があるわけではありません。

結果、融資金額のもっとも大きな銀行をメインバンクということもあれば、上記のような取引のすべてを総合勘案してメインバンクを考えることもあります。

つまり。考える人によってメインバンクがどこかは変わりうる、ということです。

そうは言っても融資残高の大小で

メインバンクがどこかは考える人しだいだ、と言いました。

とはいえ、多くの場合。「メインバンク」と言うときの基準は、「融資金額の大小」である。という現実もあります。考え方としてもシンプルです。

おカネを借りる側の会社からしてみれば。もっともおカネを貸してくれる、頼れる銀行がメインバンク。

おカネを貸す側の銀行にしてみれば。その会社にもっともおカネを貸し、他のどの銀行よりも利息収入をあげている銀行がメインバンク。

というわけで。ここから先は「メインバンク」を、「もっとも融資金額の大きい銀行」と定義してお話をしていくことにします。

 

メインバンクとの付き合い方の注意点

自社にとって、もっとも融資金額の大きい銀行であるメインバンクとの付き合い方について。その注意点を見ていきましょう。

融資金額の残高に注意を払う

メインバンクの定義を「融資金額の大小」だとすると。当然のことながら、会社としても融資金額の残高に気を配らなければいけません。

具体的には、自社が融資を受けている銀行それぞれの「融資金額の残高」を把握し、管理することです。

たとえば、メインバンクのA銀行の融資金額の残高は1,500万円、2番手のB銀行は800万円、C銀行は・・・ という具合に押さえておきましょう。

そして、不用意に2番手以下の銀行の残高が、メインバンクの残高を上回ることがないように注意します。

先ほどの例で、もし2番手のB銀行から1,000万円の融資提案を受ければ。B銀行の残高は、メインバンクA銀行の残高を上回ることになります。

この場合、平たく言うと、A銀行は機嫌を悪くする。そういう可能性があります。結果として、その後の融資の姿勢に変化が生じる可能性があります。

絶対に機嫌を損ねる、というわけではありませんが。良い気がしないのはまちがいありません。A銀行の気持ちになればわからない話ではありませんよね。

ですから、戦略的にメインバンクを変えるつもりがあるならOKですが、不用意に融資残高の大小が入れ替わるような事態は避けたいところ。

なんだかんだと、いざというときにはメインバンクが力になってくれることが多いものです。

上記のように、2番手以降の銀行から、メインバンクの融資残高を超えるような提案があった場合。まずは、メインバンクに相談をしてみるとよいでしょう。

あらたにメインバンクからの融資を引き出すことができ、2番手以降との順位変動なく資金調達ができるかもしれません。

売上入金をメインバンクに集中させる

銀行から見たときに、融資先の会社の返済原資は大きな関心事です。

その返済原資の最たるものとして、「売上」があります。売上があるから経費を支払い、利益が生まれる。利益から返済もできる。そういうことです。

であるならば。銀行は、融資先の会社の売上が、自分の銀行の口座に入金をされることで安心をします。安心することで融資がしやすくなります。

入金履歴をもって、たしかに売上がある、返済原資があるとの確証が持てるからです。

今後も、そのメインバンクとのお付き合いを続け、より安定的で強固な関係を築きたいというのであれば。メインバンクの口座に売上入金を集中させることも検討しましょう。

すべての売上入金をメインバンクに移す必要はありませんが。たとえば、知名度と信用がある大手企業が得意先があれば、それだけでも効果は得られるはずです。

同じような考えで、新規に融資を受ける銀行を開拓する際にも、その銀行の口座に売上入金があれば融資審査のプラス材料になりえます。

売上入金を、ただおカネを受け取るだけにするのはもったいない。売上入金は資金調達力を上げるための材料になることを覚えておきましょう。

保証協会付き融資はメインバンク優先で

銀行が自らの責任でもって単独で行う融資を「プロパー融資」と呼びます。

これに対して、万一、融資先の会社からの返済が出来ない場合、信用保証協会が肩代わりする「保証協会付き融資」があります。

銀行にとってどちらがいいか、ということで言えば。万一の際のリスクが小さい「保証協会付き融資」に、銀行は魅力を感じています。ゆえに、安心して貸しやすい。

なんならいっそ、すべて保証協会付き融資で。と言いたいところですが、限度枠が決まっているためそうもいかないのです。

では、各銀行が保証協会付き融資の枠を欲しがる中、この枠の配分をどう考えるか? 

メインバンクに「保証協会付き融資」の枠を当てるのが王道です。その見返り(?)として、プロパー融資も期待する。そういう考え方です。

この王道に対する覇道として。あえて、メインバンク以外の銀行に枠を使う方法もありますが、詳しくはこちらの記事でどうぞ ↓

保証協会付融資はメインバンクで使うかor他行で使うか?

2017.07.11

いずれにせよ、王道は大切にしましょう。

メインバンクがプロパー融資を出してくれるのであれば。それは、融資先の会社を評価し、信用してくれている証拠です。

100%のリスクを負うのがプロパー融資なのですから、その思いに応え、保証協会付き融資の枠はメインバンクに任せるという考え方を忘れずに。

 

まとめ

メインバンクの定義と、メインバンクとの付き合い方の注意点についてお話をしてきました。

もっとも融資金額の残高が多い銀行が、果たして「メインバンク」を自覚しているかどうかは不明です。

途中で触れた通り、メインバンクに明確な定義があるわけではないからです。

それでも、「融資金額の残高がもっとも多い」ことについての意識はあるはずです。融資を受ける側の会社としては、その意識を傷つけぬように気づかうことが肝要です。

メインバンクとのお付き合いのしかたを再考してみましょう。

 

 

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  きょうの執筆後記
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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。
フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!