フリーランスの自宅兼事務所 10のデメリットと解決策

自宅兼事務所のデメリット

” 自宅兼事務所はイイっ、て言うけどさ。デメリットはないわけ? ”

ううっ… まったく無いわけではありませんね。というわけで、フリーランスの自宅兼事務所 10のデメリットと解決策について、お話をしていきます。

フリーランスの自宅兼事務所のデメリットと解決策をまとめる

18年の勤め人生活を辞め、フリーランスとして独立開業してから2年とちょっと。もうすぐ43歳のわたしです。

そんなわたしは、開業当初からずっと「自宅兼事務所」のスタイルを続けています。

自宅兼事務所のメリットは? と聞かれたら。なんといっても、職住一致(職場と住む場所がいっしょ)。そして、低コスト(別途家賃などがかからない)。これはイイ。

フリーランスを続ける限り、自宅兼事務所をやめるつもりはない。と言えるくらいイイです。おすすめ。

では、そのいっぽうで。デメリットはないのか? と聞かれたら。まったく無い、ってことでもありませんねぇ… 正直に言えば。

というわけで。フリーランスの自宅兼事務所のデメリットについてお話しします。こちらです ↓

このあとの話の内容
  1. 招かれざる客が来る
  2. 人を呼べない・呼びにくい
  3. 看板を出せない
  4. 見下される、憐れみの目で見られる
  5. 誘惑がすぐ近くにある
  6. だらけやすい・サボりやすい
  7. スペースが限られる
  8. 生活音がある
  9. 経費にできる金額が少ない
  10. ご近所の目が気になる

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

ただただデメリットを語るだけではなく、実際にわたしが試みている解決策についてもお話をしていきます。

 

《デメリット①》招かれざる客が来る

「自宅兼(プライベート)」としながらも、「事務所(オフィシャル)」でもある以上、人がやって来ることがあります。

いわゆるセールスマンとか、セールスマンとか。セールスマンとか。お招きもしていないのに突然にやって来る… 妻など家族は驚きますわね。

まぁ、でもしかたない。「事務所」にしているのはこちらですし、相手も仕事としてやって来るのですから。招かれざる客については、覚悟をしなければいけません。

解決策

むやみやたらに、あけっぴろげに、住所を公開しないようにしています。具体的には、名刺に「住所」は記載しない。住所が記載された名刺を渡すと来客が増える傾向にありますから。

なんでしょうね、「オフィスとしての住所=突然行ってもだいじょうぶ」みたいな理解が、世の中には広まっているのかもしれません。

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《デメリット②》人を呼べない・呼びにくい

わたしの自宅兼事務所はマンションです。もう少し詳しく言うと、マンションの一室のうちの一部屋を事務所として使っています。

決して広い部屋ではありませんから、作業用のデスクや本棚を入れれば、あとのスペースはさほどありません。結果、応接スペースは、小さな円テーブルとイスが2つ。

よって、それ以上の人数で人をお呼びすることができません。なお、リビングはありますが、そこは完全に生活スペースと考えています。

解決策

そもそも、「人を呼んで仕事をする」ということを想定していません(開業したときから)。極々まれにお呼びすることはありますが、そのていどです。

こちらからお客さまのところへ伺う、カフェやラウンジで会う、時間貸しスペースを借りる、という方法をご了承いただける方とお仕事をするようにすれば、「人を呼ぶための」事務所は要らないのです。

 

《デメリット③》看板を出せない

前述したとおり、わたしの自宅兼事務所はマンションです。ふつうの居住用マンションです。こういうところですと、管理組合の規約により、事務所の「看板」を出せないことが少なくありません。

マンションのポストや玄関前の表札に、「モロトメジョー税理士事務所」という看板は出せないのですね。

やれやれ、せっかく一国一城の主となったのに。その存在を示す看板も出せんのか… と嘆くのであれば。それは、自宅兼事務所のデメリットと言えます。

解決策

「物理的な看板」なんて、あってもなくてもどうでもいい。という心持ちでいれば、なんてことはありません。わたしはそうです。

だいたいにおいて「物理的な看板」は、その場所を通る人の目にしか触れることがありません。けれども、このブログサイトのように「空間を飛び超えて人の目に届く看板」もあります。

 

《デメリット④》見下される、憐れみの目で見られる

世の中にある価値観の傾向として。「自宅兼事務所」のステータスというのは、あまり高いものではないようです。どちらかと言うと、低い。

なので、「自宅兼事務所です」と公表する機会があると。「あぁ、自宅といっしょなんですね」と軽く笑われたり、聞いちゃいけなかったかな的な顔をされたりすることがあります。

もちろん、みんながみんなそういう人ではありませんけれど。自宅兼事務所を見下されたり、憐れみの目を感じたことは一度や二度ではありません。

解決策

あたりまえですが、「自宅兼事務所が劣っている」などということはないわけで。価値観の違い、考え方の違いがあるだけです。

事務所は一等地に構えたい、従業員は多いほうがいい。という価値観や考え方と、自宅兼事務所が相容れないのはしかたのないことです。

だから、世の中に対しては堂々としていれば、それでいい。「自宅兼事務所ですけど何か?」とまで言う必要はありませんが。そういう気構えでいればいい。そう考えています。

 

《デメリット⑤》誘惑がすぐ近くにある

自宅兼事務所のメリットである職住一致。「住」の要素がすぐそこにあります。わたしの場合には、仕事部屋のドアを開けば、そこはもう「住」空間です。

テレビ、ゲーム、ソファー、ベッド、おやつ… などなど。仕事から離れる「誘惑」がそこかしこ、なのが自宅兼事務所の恐ろしいところです。

解決策

誘惑には乗らないための「しくみ」をつくることが重要です。カンタンなことで言えば、仕事部屋にはテレビやゲームを置かない、とか。デスク周りに気が散るものを置かない、とか。

これに加えてわたしは、スケジュール管理をきびしめにすることで、うっかり仕事部屋から出ることがないようにコントロールしています。

また、毎日朝イチで15分ほどの時間を使い、ニュースアプリでニュース(ビジネスだけでなく芸能も)の「見出し」を一覧してしまいます(本文を読むのは、よほど気になるものだけ)。

これをやっておくと、あらかじめニュース・出来事がだいたいわかっているため、朝食後にダラダラとワイドショーを見続けてしまう…というような事態を防止しやすくなります。

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《デメリット⑥》だらけやすい・サボりやすい

自宅兼事務所は結局のところ自宅ですから。だらけようと思えば、すぐにだら〜っとできますし。サボろうと思えば、すぐにサボれます。間違いない。

それというのも、「他人の目」がないからです。自宅の中にいる限り、「他人の目」という緊張感がありません。

そこから先は人による、ということではありますが。「自宅で仕事って、できないんだよねぇ…(すぐサボる)」というタイプの人もいるのは確かです。

解決策

わたしは、サボりにくいような緊張感は出すようにしています。たとえば、外出の予定がなくても、寝巻や家着のままではなく、朝のうちに仕事着に着替える、とか。

1日のスケジュールをみっちりと決めておく、とか。仕事部屋につくった神棚に毎朝お参りをして身を引き締める、とか(神さまの前では、人間、サボりにくいものです)。

それぞれちょっとしたことではありますが。ちょっとしたことさえもやっていない、という話をときどき耳にしますので。それであるならばお試しを。

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《デメリット⑦》モノの保管スペースが限られる

豪華で広大な御殿のような自宅であればよいものの。多くの場合は限られたスペースの自宅であるものです。もちろん、わが家も。

そんなわが家にあって、仕事部屋もひとつしかないのですから。仕事関連のモノが増え、生活スペースを侵食するようなことになれば、たちまち家族から苦情を受けることでしょう。

気をつけなければいけないのは、「紙」です。IT化は進んでいても、まだまだビジネスの世界に紙は存在しています。仕事をはじめて時間がたつほど、身の回りの紙は増え続けます。

解決策

FAX(固定電話含む)は持っていません。基本的に「FAX=紙」だからです。また、プリンタも必要最低限、インクジェットプリンタのみ。なるべく印刷しないように、高機能プリンタを選ばない。

スキャナやスマホのスキャナアプリなどを使って、できるだけ紙を持ち込まないようにする。それでも増えてしまった紙(受取拒否できないDMとか)は、定期的にシュレッダーにかける。

事務所案内やサービス案内などを紙面でつくらず、WEBサイトにすべて掲載する。などなど。紙に抗う手段はいろいろあります

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《デメリット⑧》生活音がある

職住一致なので「家庭の音」が耳に入ります。わが家は、妻・中学1年生の娘・小学4年生の息子の4人家族。日中は子どもたちがいないので静かですが帰宅後は…

家族の生活音や家族の声というのは、「幸せのカタチ」と感じることもあるいっぽう。仕事の内容などによっては「集中できんっ!」というときもあるものです。うん、あるある。

解決策

耳栓をするとか、音楽を聞くとか。そんな方法もありますが。個人的には、耳栓をすると静かすぎて落ち着かない。音楽を聞くと音楽のほうに集中がいってしまう。

そこで、わたしは「環境音」をよく使っています。川で水が流れる音、鳥のさえずり、雨が降る音、カフェの喧騒など。不思議と集中力が高まるんですね、これが。

おすすめは「Noisli」というサイトです。さまざまな環境音やノイズを、自分の好みで調整することができます。ご興味のある方はぜひ。

 

《デメリット⑨》経費にできる金額が少ない

単独の事務所があると、いわゆる「経費」が多くなります。家賃や光熱費、事務所家具などの購入費用も必要でしょう。

これを、経費がたくさん使えるから、税金が安くなっていいよね! と言うのであれば。それらの経費が無い、あるいは少ない自宅兼事務所はデメリットです。

解決策

実は、「経費がたくさん使えるから、税金が安くなっていいよね!」というのはちょっと違います。税金は安くなるかもしれませんが、それ以上に手元のおカネが減っていることに気が付かなければいけません。

そう考えると、自宅兼事務所で済むのなら。事務所を持つことに比べると、「手元に残るおカネ」という点ではメリットがあります。

それはそれとして。自宅兼事務所にも「経費」はあります。事務所分の家賃(持ち家ならば減価償却費)、事務所分の光熱費など。大きな金額ではないかもしれませんが、チリも積もればです。

それらをフリーランス初心者が「経費」にするには少々ハードルが高いことから、「経費」から漏らしがちなところです。勉強しましょう。

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《デメリット⑩》ご近所の目が気になる

自宅兼事務所だと、会社員と同じような時間軸では動きません。まず、通勤がありませんから、用事がないかぎりは家にいます。そして、用事の時間になると出かけます。

わたしの場合にはマンションですから、マンションのエントランス前で井戸端会議をしている奥様方の目に触れます。そして、マンション管理人さんの目にも触れます。

また、用事が終われば帰宅しますが、多くのお父さま方よりもだいぶ早い時間だったりします。ふたたび、エントランス前で奥様方の目に触れる… う〜む。

解決策

もしかして、「あそこのご主人、ちゃんと働いてるのかしら?」と言われてないかしら。「毎日のように日中走ってるけど、いったいどういう仕事なのかしら?」なんてウワサになってないかしら?

なっているかもしれないし、なっていないかもしれない。イイんです。人は人、自分は自分。やるべきことはやっているのだから恥じることなど何もない。という強いハートを持つだけです(解決策になってない…)。

 

まとめ

フリーランスの自宅兼事務所 10のデメリットと解決策についてお話をしてきました。

自宅兼事務所にしようかな、どうしようかな、というあなたの参考になりましたら幸い。ということで記事にしてみました。

よろしければ、こちらの記事なんかもどうぞ ↓

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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!