”音声入力? 声に出すのって、なんか恥ずかしい…”
ですよね。そこで。パソコンで音声入力を始めるにはコツがある、そのコツは5つの「〇〇を捨てる」こと、というお話をしていきます。
いちどは音声入力を挫折した僕から、これから音声入力をはじめるあなたへ
このブログを始めた当初(2016年4月)、記事はすべてパソコンのキーボードを使って書いていました。
いまは、と言うと。ブログ・メルマガの執筆には「音声入力」を併用するようになりました。
実際、この記事も「音声入力」で下書きをしています。
具体的なツールとしては、Mac(メインマシンはMacBook Pro)の音声入力。それから、Googleドキュメントの音声入力が挙げられます。
音声入力のメリットはいろいろですが、わたしが感じる最大のメリットは「入力が速い」。これがいちばんです。
日々、タイピングの練習もしてはいるものの。音声入力による「速さ」にはだいぶ劣ります。音声入力のほうがだいぶ速い(個人的な感想です)。
「わたしのタイピングが遅いだけ疑惑」もありますけれど。わりと多くの人にとっても、タイピングよりも音声入力のほうが速いのではないかと推測します。それぐらい音声入力は速い。
いっぽうで誤入力・誤変換への対応は必要ですが(後述します)、それでも、アタマのなかにある言葉をひとまず文字にするという場面では「入力が速い」のはメリットでしょう。
ブログやメルマガをキーボードで入力しながら、「あれ?なんか書こうとしてたんだけどなぁ…なんだったっけ?」ということがしばしばあるわたしです。
というわけで。日常、たくさんの文字をキーボードで入力しているというのであれば、音声入力を試してみることをおすすめします。
ここでひとつ注意点。音声入力を始めるにあたっては、行く手をはばむ「壁」が存在しています。わたしもまた、その壁にぶつかり、音声入力を断念した過去があります。
そんな過去を振り返り、パソコンで音声入力を始めるコツについてお話をしていきます。コツは、5つの「〇〇を捨てる」こと ↓
- 「恥ずかしい」を捨てる
- 「キーボード」を捨てる
- 「完璧」を捨てる
- 「ながら」を捨てる
- 「習慣」を捨てる
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
Macの音声入力は、「 Fnキーを2回押す」ことで開始できます。詳しくはappleのサポートページを確認しましょう。
Googleドキュメントの音声入力は、メニューバーから「ツール」→「音声入力」で開始できます。
パソコンで音声入力を始めるコツ「〇〇を捨てる」
「恥ずかしい」を捨てる
音声入力を始めた人の多くが感じることとして、「声に出すのは恥ずかしい」が挙げられます。
もっとも、声に出す前から十分に恥ずかしいのですが、実際に声に出してみるとそれ以上に恥ずかしい。
もちろん、わたしもそうでした。ひとりでブツブツ言うなんて… ですよね。
ただ、これについては慣れるしかありません。
わたしの場合、日ごろから「声に出す」場面を増やしていたことが有効でした。具体的には、スマートスピーカーでメモをとったり、家電を動かしたり ↓
このように便利だったり、楽しかったりを経験していると「声に出す」ことへの抵抗は小さくなるものです。興味があるものは試してみるとよいでしょう。
いずれにせよ、「恥ずかしい」を捨てることから音声入力は始まります。
「キーボード」を捨てる
いざ音声入力を始めたときに感じることとして、「キーボードのほうが速くない?」が挙げられます。
いくら音声入力が速いといっても完全ではなく、誤入力があるからです。すべての文字が拾われなかったり、違う文字で拾われていたり、という誤入力。
誤入力をいちいち直すくらいなら、はじめっからキーボードで入力したほうがいいのではないか? そういうことです。
ただ、この「誤入力」について、わたしには誤解がありました。誤入力は音声入力の問題だと考えていたのですが、音声を拾う「マイク」の問題もあったのです。
具体的には、「ピンマイク」を使用することで、誤入力は格段に減りました。わたしはこれを使っています ↓
とくにわたしの場合。ノートパソコン(MacBook Pro)はPCスタンドに載せて、じぶんからは少し離れたところに置いています。
ですから、パソコンのマイクの感度を最大に上げていても、音声をうまく拾うことができていなかったようです。
また、手元にパソコンを置いている場合でも。ピンマイクのほうが、しっかりと音を拾ってくれているような感じがします(ここはあくまで「感じ」ですが)。
それでも、誤入力は完全にはなくならないのですが。「全体から見れば多少」の誤入力には目をつぶる。その点では「キーボード」を捨てる。という気概が必要です。
「完璧」を捨てる
「誤入力」と似たようなこととして、「誤変換」が挙げられます。
正しく音を拾ったとしても、漢字などを正しく変換できるかどうかは、また別のハナシです。実際、それなりの量で誤変換が生じます。
ですから、音声入力しっぱなしというわけにはいかず、必ずキーボードでの修正を必要とします。
さきほど「キーボードを捨てる」と言ったのは、おもに「入力」についてであって、「変換」についてはキーボードは捨てられません。
代わりに捨てるべきは「完璧」です。音声入力に「完璧」を求めてはいけないということ(未来はわからないが、すくなくとも現時点では)。
それでもトータルで見れば、「すべてキーボード入力」よりも「音声入力 → キーボードで修正」のほうが速いでしょう。
「音声入力 → キーボードで修正」の流れもまた「慣れ」を必要とするところで、はじめは時間もかかりますが。わたしは「チャレンジする価値あり」と見て取り組んでいます。
このあたり、テクニック面でも、メンタル面でもたいへん参考にさせていただいたのがこちらの書籍です ↓
本書籍にあった、印象的な言葉を引用させていただきます ↓
「音声認識入力をしたら編集する」と割り切って使えば、ずっと楽です。
この編集も含めて、手入力と同じぐらい、ときには早く書けるようになりました。
「ながら」を捨てる
〇〇しながら、という「ながら」は、音声入力の壁になります。
たとえば、スピーカーで音楽を流し「ながら」。この場合、音楽のせいで、音声入力の精度が落ちてしまいます。
ふだん、音楽を聞きながら文字入力をしているようだと、音楽をやめるなり、イヤホンにするなりしなければいけません。
また、カフェでコーヒーを飲み「ながら」。この場合には、カフェの喧騒のせいで、音声入力の精度が落ちてしまいます。
というか、それ以前に。カフェでひとりブツブツ言っていたら、完全にコワい人ですものね。だから、カフェ好きな人には音声入力は不向きです。
落ち着いた静かな場所が必要、という点ではデメリットとも言えますが。音声入力をしたいのであれば、「ながら」の習慣を捨てなければいけません。
「習慣」を捨てる
先ほど、「ながら」の習慣を捨てなければいけない、という話をしました。
ただ、「ながら」に限らず。音声入力について言えば、総じて「これまでの習慣」を捨てる必要がある、とも言えます。
そもそも、これまでの習慣である「文字入力はキーボード」を捨てなければ、音声入力は始まりません。
「声に出す」に慣れるためにスマートスピーカーなどを使う、というのもこれまでの習慣を捨てることに当たります。
音声入力の精度を上げるためにマイクを使う。これもまた、これまでの習慣にはないことです。
実際に習慣を捨てることは容易ではありませんが、少なくとも、「習慣を捨てる」という意識を持つことが大切です。
ともすると、人間は変化をおそれ、変化をきらいます。そこに自覚があるのなら、あえて変化を求めて、これまでの習慣を変えてみるのはいかがでしょうか。
わたしは、めちゃめちゃに自覚がありますです。はい。
まとめ
パソコンで音声入力を始めるコツは5つの「〇〇を捨てる」、についてお話をしてきました。
日常、たくさんの文字をキーボードで入力しているというのであれば、いちど音声入力を試してみるのがおすすめです。
- 「恥ずかしい」を捨てる
- 「キーボード」を捨てる
- 「完璧」を捨てる
- 「ながら」を捨てる
- 「習慣」を捨てる