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『借りるのは必要なだけ』が机上の空論である5つの理由

『借りるのは必要なだけ』が机上の空論である5つの理由

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借りるのは必要なだけ、と見聞きするけれど。それは机上の空論だ、と言える5つの理由についてお話をしていきます。

少々煽りぎみなのは、それでもだいじなことだから。

会社・事業における銀行融資について。

借りるのは必要なだけ、とのハナシを見聞きすることが少なくありません。たしかに、もっともらしい話であり、納得しやすいものがあります。

けれども、実はそうとも言い切れない。

「借りるのは必要なだけ」は机上の空論である! というのは少々煽りすぎだとしても。必ずしも正解ではないことを理解しておく必要があります。

その理由がこちらです ↓

「借りるのは必要なだけ」が机上の空論である5つの理由
  1. 借金で潰れる会社はない
  2. 必要なだけがわからない
  3. キャップがかかる(借りすぎはない)
  4. いつか借りるなら、いま借りるのも同じ
  5. 余分に借りることができることを知らない

それでは、このあと順番にお話をしていきます。

 

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『借りるのは必要なだけ』が机上の空論である5つの理由

《理由1》借金で潰れる会社はない

「借りるのは必要なだけ」というハナシの前提には、次のような考え方があるようです ↓

” 借金で会社が潰れる ”

借りすぎると会社が潰れてしまう。だから、借りるのは必要なだけ。そういう考え方です。

違います、借金で会社が潰れることはありません。なぜなら、借入をした時点では、必ず借入と同額のおカネも増えているからです。

たとえば、銀行から 1,000万円のおカネを借りたとしたら。1,000万円の預金も増えます。借金だけが 1,000万円増えた…なんてことはありませんよね。

それでも「借金で会社が潰れる」ように見えるのは、それを返済するだけのチカラ(利益)が無いから。にもかかわらず、借りたおカネも使い切ってしまったからです。

返済するチカラが無かったとしても、借りた 1,000万円のおカネを使わずに置いておけば、会社が潰れることはありません。1,000万円のおカネをそっくりそのまま返済に充てれば済む話です。

したがって。会社が潰れる原因は借金自体にあるのではなく、「返済力も無いのに借りたおカネを使い切ってしまう」ところにあります。いくら借りたとしても、借金自体で会社が潰れることなどありません。

借入にともなう利息の支払いについては、別途おカネを用意する必要があります。ただし、銀行融資に関して言えば、元金の金額に比べて、利息の金額はわずかだとも言えるでしょう。ましてや、いまは低金利です。

《理由2》必要なだけがわからない

冒頭でも触れましたが、「借りるのは必要なだけ」というのは、もっともらしいハナシです。わたしも「できることなら、そうあるべきだ」とは思います。

そう、問題は「できることなら」にあります。「必要なだけ」とはどれだけなのか? 具体的に金額で言うといくらのことなのか? 実際には、それがわからない。「必要なだけ」を知ることができないのです。

もし、いまウチの会社は 1,000万円必要なんだ。と、明確にわかっているのならよいでしょう。しかし、なかなか言い切れるものではありません。

たとえば、得意先の倒産、地震や台風などの災害が起きたとしたらどうでしょう? ほんとうに 1,000万円で足りるのでしょうか?

いやいや、まさか、そんなことはなかなか起きないよ。と、口にする社長もいます。ところが、本記事の執筆日現在、多くの会社が新型コロナウィルスの影響を受けて、資金繰りに苦しんでいます。まさか、は起きるのです。

そう考えると。「必要なだけ」がいくらなのかはわかりません。ましてや、いま時点の「必要なだけ」は、なにが起きるかわからない将来においてはアテになりません。

じゃあ、いったいどうしたらいいのか? との疑問に対しては、「売上半年分の金額を目安に手元資金を増やす」こと。自力で増やすことが難しければ借りてでも、というのがわたしの考えです。

売上半年分のおカネがあれば、なにか起きてもしばらくは落ち着いて対応をすることができます。半年分は多いにしても、3ヶ月分は欲しいところです。

逆に、売上3ヶ月分未満の手元資金であれば、少なすぎるかもしれない。まさかのときには耐えられないかもしれない… という考え方も持ちましょう。

《理由3》キャップがかかる(借りすぎはない)

いましがた、こんなことを言いました ↓

” 自力で手元資金を増やすことが難しければ借りてでも ”

こういう話をすると。「そんなに借りてだいじょうぶなのか? 利息の支払いだってあるんだし」と思われるかもしれません。つまり、「借りすぎ」の心配です。

銀行からの借入に関して言えば(いわゆる「高利貸し」は別として)、会社が「借りすぎる」ことはありません。

なぜなら、銀行は貸したおカネを返済してもらうことを前提におカネを貸しているからです。返済してもらえないであろうおカネは貸しません。

したがって、融資金額にはキャップがかかります。決算書その他、会社の状況から判断して、「貸せるのはここまで」という上限が生じます。

そう考えると。年商1億円の会社が、5億も10億も借りられることはありませんし、そういう意味での「借りすぎる」はないのです。

誤解を恐れずに言えば、「借りられるだけ借りた」としても、借りすぎではないということ。むしろ、借りられるだけ借りて、なにが起きるかわからない将来に備える。これもひとつの考え方であり、選択肢です。

《理由4》いつか借りるなら、いま借りるのも同じ

「借りるのは必要なだけ」というハナシを見聞きしていると、「必要になったら借りればいい」というのはよく聞かれるところです。

違います。必要なときに借りることができるかはわからない。どちらかと言えば、必要なときほど借りることができないものだからです。

銀行が、決算書(会社の業績)の良し悪しを見て融資をしていることは、広く知られていることでしょう。銀行は、決算書の内容が良い会社に融資をしたがるし、決算書の内容が悪い会社には融資をしたがらない。

にもかかわらず。業績が悪くなり、おカネが無い・足りない… 必要だから貸して、と銀行に融資を依頼する会社があります。当然、融資を受けるのは困難です。

繰り返しになりますが。会社・事業を続けていると、いつおカネが必要になるかはわかりません。いつか借りることがあるかもしれないというのであれば、いま借りておくことです。

いますぐ必要ではなくても、いま業績が悪くないうちに、いまおカネがあるうちに借りる。これであれば、銀行からの融資は受けやすくなります。

いつか借りるのであれば、いま借りるのも同じです。会社の持続を前提とするのであれば、いつ借りたって同じはずです。借りられるときに借りることを検討しましょう。

それでも、借金があると気持ちが悪い、気分が悪い。それもわかりますが、会社の資金繰りは「感情」ではできません。必要なのはおカネであって「勘定」です。

借金を嫌いすぎない。ある部分では、借金をすることに慣れる。これも社長の胆力のひとつだ、とわたしは考えています(わたし自身も、そういう思いで借金はしています)。

《理由5》余分に借りることができることを知らない

ここまで、「借りられるだけ借りる」「借りられるときに借りる」というお話をしてきました。

この点で。「余分なおカネを借りることなどできるのか?」と思われるかもしれません。銀行融資は「資金使途」がなければ借りられないのではないか? ということですね。

結論、余分なおカネでも借りることはできる。

資金使途で表現するのであれば、余分な資金は「運転資金」に含まれます。いま必要な運転資金(仕入・経費の支払)の金額ギリギリだけを借りてやりくりするようでは、危なくてしかたありません。資金繰りには余裕も必要。

だから、「運転資金+α」として、余分な資金(α)も運転資金のうちだと銀行も考えるのです。このことをわかっていれば、いま必要なだけしか借りられないとの勘違いをしなくてすみます。

ただし、このような「余分な資金」を借りるのにはタイミングが重要です。会社の業績が悪いとき、つまり、決算書が赤字や債務超過になっているときには「余分な資金」を借りるのは困難です。

銀行からしてみれば、「どうせ、赤字の補てんに使われて、貸したおカネはすぐに無くなってしまうのでしょう?」と見られるからです。会社の業績が悪いときには、余分な資金もなにも、融資そのものをしたがらないのが銀行です。

したがって、「余分な資金」 を借りるのであれば、会社の業績が良いときに借りておく。これもまた、「借りられるときに借りておく」の具体例です。

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まとめ

借りるのは必要なだけ、とのハナシを見聞きすることが少なくありません。たしかに、もっともらしい話であり、納得しやすいものがあります。

けれども、必ずしも「借りるのは必要なだけ」とは言い切れません。その理由を押さえておきましょう。思い違いをして、会社・事業の資金繰りで失敗することがないように。資金繰りの失敗は命取りです。

「借りるのは必要なだけ」が机上の空論である5つの理由
  1. 借金で潰れる会社はない
  2. 必要なだけがわからない
  3. キャップがかかる(借りすぎはない)
  4. いつか借りるなら、いま借りるのも同じ
  5. 余分に借りることができることを知らない

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