指輪型のフィットネストラッカー「Oura Ring」を使いはじめてから1ヶ月。
スマートウォッチに負けるところは多いけれど。それでいい・それがいい、というお話をしていきます。
どこに軸を置くかで「良い・悪い」は変わる
指輪型フィットネストラッカー(歩数や消費カロリー、睡眠時間などの活動量を記録できる機器)の「Oura Ring」を使いはじめてから1ヶ月ちょっとがたちました ↓
以前はスマートウォッチ「fitbit ionic」を使っていたのですが、いまはランニングするときにしか使っていません(詳しくは後述)。
fitbit ionic に比べると、Oura Ring にできることは限られており、表面的には Oura Ring が負けるところばかりです。
実際、はじめのうちは、そんな Oura Ring に「不便だなぁ」「不足だなぁ」と感じたりすることもありました。
ところが。じぶんが「ほんとうに望んでいる」こと、言い換えると、じぶんの「軸」に照らしてみれば、不便や不足も表面的なことに過ぎず、本質的にはむしろプラスである、というのがいまの感想です。
ちなみに。わたしの「軸」として挙げられるのは、
- じぶんのカラダの調子を数値化して、継続的にデータとして蓄積する
- 目の前のことに集中する(気を散らす環境を避ける)
これらの軸から見てみると。Oura Ring はスマートウォッチに負けるところがある、でもそれでいい・それがいい。そんなお話をしてみます。
というわけで。Oura Ring がスマートウォッチに負けるところがこちらです ↓
- 時間がわからない
- 新着・通知がわからない
- 目立つようで目立たない
- リアルタイムでデータが見れない
- 歩数のカウントがあやしい
- 歩行距離の計測が雑
- モノと干渉する
- ランニングの記録が取れない
- アプリが英語…
- 値段がけっこう高い
それでは、このあと順番に見ていきましょう。
OuraRingがスマートウォッチに負けるところ
時間がわからない
Oura Ring はフィットネストラッカーではありますが、見た目はただの指輪です。スマートウォッチとは違って、いくら眺めていても時間はわかりません ↓
これを不便・不足と見ることもできますが、時計をチラチラ見る習慣もあまりいいものではありません。わたしが軸にしている「目の前のことに集中する」にも反してしまいます。
そう考えると、スマートウォッチをつけていないほうがじぶんに合っているようです。
Oura Ring にしてから、時間を確認する回数がめっきり減りましたが、体内時計に任せる・体内時計を鍛えるのも悪くありません。
新着・通知がわからない
時間がわからないのと同様に、メールやアプリの新着通知、電話の着信通知なども Oura Ring からは知りようがありません。
スマートウォッチとは違い、Oura Ring は「トラッキング(計測)」に特化しているからですね。したがって、新着・通知が欲しいという人にとっては不便・不足があるでしょう。
わたしはと言えば、そもそもスマホやPCの新着・通知は「最低限」にしぼっているため、かえって好都合です。
最低限にしぼっているとはいえ、スマートウォッチの場合には新着・通知を受けていましたので ↓
結局、じぶんの「軸」をどこに置くかですが。スマホやスマートウォッチは便利ではありながらも、いっぽうで集中を乱すものだ、というのがわたしの考えです。
目立つようで目立たない
スマートウォッチをつけていると、わりと「ツッコまれる」という感覚がありました。「それってスマートウォッチ?」みたいな。
つまり、良いか悪いかは別にして、スマートウォッチは「目立つ」わけです。
目立つということは、ひとつの「ブランディング」的な要素がありますから、「あの人はスマートウォッチをしてる人」と覚えてもらえる可能性があります(覚えてもらいたいかどうかも別にして)。
この点で、Oura Ring は意外なほどにツッコまれません。Oura Ring は幅が8mmほどと「太め」で「存在感がある」デザインにもかかわらず、です ↓
だとしたら、ブランディング的にはスマートウォッチに負けるのか?とも考えるところではありますが。
もしかすると、急に指輪なんてしてチャラついたふうなわたしに閉口されているだけかもしれない、という説が有力です。だって、気づかないことはない、と思うもの。だから、ツッコまれなくても「まぁ良し」とします。
リアルタイムでデータが見れない
たとえば、いま現在の歩数や心拍数などをスマートウォッチ(fitbit ionic)だとすぐに確認をすることができました。スマートウォッチの画面(盤面)を見ればすぐにわかります。
ところが、指輪型フィットネストラッカーの Oura Ring だとそうはいきません。画面がないから。
とはいえ、Oura Ring に連動するスマホのアプリがあるわけですが。歩数こそわかりますが、いま現在の心拍数はわからない仕様になっています。
はじめは「う〜ん、どうなんだろう?」と思いましたが、いまは「それでいい・それがいい」と思うにいたりました。
というのも、Oura Ring では、じぶんのカラダの調子を知るうえで「だいじな要素」にのみ的をしぼっているからです。
心拍数で言えば、眠っているときの心拍数。さらには、ストレスとも関連する心拍変動についても記録をしています。
ほかにも、カラダの調子に影響する要素について計測して、毎朝、いまのカラダの調子を100点満点で点数化。その日の過ごし方(消費すべきカロリー)を提案してくれます 。
ある日には、あまりにヒドかったのか「無理すんなよ」的なアドバイスをちょうだいしました(すべて英語なところは後述します) ↓
このあたりは、スマートウォッチでリアルタイムの数字をつどつど追いかけるよりも理解しやすいなぁ、と感じています。調子が良い・悪いの根拠データもしっかり示してくれるので、説得力もじゅうぶんです。
歩数のカウントがあやしい
Oura Ring では「歩数」を計測していますが、これが少々あやしいです。スマートウォッチ(fitbit ionic)ほどには正確でないのではないか、と。
とくに、PCでタイピングをしているとき。そこそこ歩数をカウントしているもようです。指輪型ゆえの欠点なのかな、とあきらめています ↓
なので、わたしは長時間タイピングするときには Oura Ring をあえてはずすことも。そういう意味では、Oura Ring のサイズはキツキツでつくると着けたりはずしたりがメンドーです。やや大きめでつくるのがおすすめ。
いまになって思うのは、よくスマートウォッチなんて邪魔くさいものを腕につけながらタイピングしていたなぁ、ということです。
そもそも時計であることや、リアルタイムにデータが取れることから、ずっと着けっぱなしでした。
いまは Oura Ring を着けるにせよはずすにせよ身軽なもので、もはやスマートウォッチを腕に着けるのは躊躇します。
歩行距離の計測が雑
Oura Ring は「歩行距離」をはかってくれるのですが、ある意味で「雑」です。
どう「雑」かと言うと、実際の移動距離を示してくれるわけではありません。ウォーキングのように強度が低い移動に対して、ランニングなど強度が高い移動のときは長い距離で測定されるしくみです ↓
なんじゃそりゃ、と最初は思いましたが。いまではなっとくしています。
同じ歩行距離だとしても、運動の強度によってその意味合いは変わるからですね。カラダの調子を知るための「歩行距離」としては、Oura Ring が示す歩行距離は妥当だと感じています。
モノと干渉する
さきほど、Oura Ring は幅が8mmほどと「太め」で「存在感がある」デザインだ、と言いました。
そのため、時折、いろいろなモノと干渉します。腕にあるスマートウォッチはあまりそういうことはありませんでした。
たとえば、わたしは基本的に右手の人差し指に Oura Ring を着けていますが、箸やペンを持つとぶつかります。顔を洗うときにも、指輪が顔にあたって違和感があります ↓
だからそういうときには、左手に着け替えたり、はずしたりするわけですが。
じゃあ、スマートウォッチのほうがいいか? というと、そうでもありません。いちばんの理由は「夜、寝るとき」です。
睡眠時のデータをとるために、以前はスマートウォッチを寝るときもつけていました。いまはスマートウォッチはせずに Oura Ring です。
スマートウォッチに慣れていたとはいえ、Oura Ring と比べれば、その身軽さは「天と地」ほどの差があります。腕か指かであれば、指のほうがダンゼン身軽です。
ランニングの記録が取れない
わたしが考える Oura Ring の最大の難点はランニングの記録が取れないことです。
ランニングを習慣にしているため、そのデータ(走行距離、タイム、心拍数など)を取るのにスマートウォッチを使っています ↓
Oura Ring ではそれができません。ですから、いまはランニングをするときだけは スマートウォッチも着けています。
とはいえ。腕を拘束するのはランニングのときだけになりましたから、それはそれで満足をしているところです。
アプリが英語…
スマートウォッチにも Oura Ring にも、連動するスマホアプリがあります。そのアプリについて、Oura Ring はすべて英語です。うぅぅ…
アプリは実にたくさんの情報・アドバイスを提供してくれるのですが、ぜんぶ英語なので英語力が無いわたしは苦慮しております ↓
でも、おかげで英語を調べる機会が増えたし、英語に対する抵抗感も下げざるを得ないので「結果オーライ」です。
値段がけっこう高い
Oura Ring の値段はだいたい 35,000円くらいします(クーポンがあるともう少し安くなりますが)。
スマートウォッチである fitbit ionic はそれよりも安く買えますし、もうちょっとがんばれば Apple Watch も買うことができる。
そう考えると、トラッキング(計測)のみの Oura Ring はけっこう高い。
ただこれも「軸」しだい、でしょう。スマートウォッチが持つ多彩な機能が欲しい、あるいは必要であれば、Oura Ring は割高だとも言えます。
けれども、スマートウォッチよりもさらにトラッキングに特化して、余計な気を削がれることもない(着信・通知がない)ものを求めるならば、Oura Ring は必ずしも割高とは言えません。
また、わたしは「指輪」というアクセサリーも好きなので、それもふまえると、アクセサリーとしてもデザイン性が高い Oura Ring にはより満足をしています。
やはり、良い・悪いを決めるのは「軸」しだい。軸をどこに置くかで、ものごとの良し悪しは変わるものですね。
まとめ
指輪型のフィットネストラッカー「Oura Ring」は、スマートウォッチ「fitbit ionic」に比べると負けるところは多くあります。
けれども、じぶんの「軸」に照らしてみれば、表面的には負けていても、本質的にはむしろプラスもあるなぁ、などと感じたことを記事にしてみました。
この件に限らず、表面的な不便や不足にまどわされて、じぶんの「軸」が崩れてしまわないように気をつけよう、と考えています。