【完全版】銀行融資が受けられない・受けにくい会社10の特徴

銀行融資を受けられない会社の特徴

” なぜ、ウチの会社は銀行から融資が受けられんのだ…? “

とお悩みのあなたへ。銀行融資が受けられない・受けにくい会社 10の特徴についてお話をします。

銀行融資が受けられない・受けにくい会社10の特徴

会社・事業を長いあいだ継続・成長させるためには欠かすことができない銀行融資。

にもかかわらず。どうにも銀行から融資を受けることができない、なかなかおカネを借りることができない… というお話を見聞きします。

そのように銀行融資が受けられない・受けにくい会社には、共通する特徴があるものです。それがこちら ↓

銀行融資が受けられない・受けにくい会社10の特徴
  1. おカネが無いから貸して、と言う
  2. 納税を嫌いすぎる
  3. 無借金経営をしている
  4. 銀行向けの決算書になっていない
  5. 銀行の選び方を知らない
  6. 金利などの融資条件にこだわりすぎる
  7. 融資審査に有利な書類をつくれない
  8. 個人信用情報にキズがある
  9. 銀行からの営業を断っている
  10. キャッシュを持っていない

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

《特徴①》おカネが無いから貸して、と言う

銀行に向かって言ってはいけない禁句のひとつに、「おカネが無い」が挙げられます。

フツーに考えてみても、おカネがない相手におカネを貸そうなんて考えませんよね。加えて、銀行融資はビジネスなのですから、義理や人情で貸してくれることもありません。

したがって、銀行からおカネを借りる理由は「前向き」であることが大切なのです。たとえば、設備投資や増加運転資金、納税資金など。

であるにもかかわらず。「おカネが無いから貸してほしい」と言っている会社があります。これでは、銀行から嫌われてもしかたありません。

そうならないためには、「おカネが無い」と言わずにすむタイミングで融資を受けることです。ほんとうに困る前に融資を受けておくことです。

銀行には日傘しかありません。雨傘はないのだ、ということを覚えておきましょう(一部の制度融資など例外はありますが、それはほんのわずかです)。

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《特徴②》納税を嫌いすぎる

借入金の返済原資は「利益」です。ゆえに、利益が出ていない会社におカネを貸すことはできない。というのが、銀行が考える「理屈」です。

この点で、納税を過度に嫌う会社は、銀行から融資を受けることが難しくなります。納税を嫌うということは、利益を嫌うことでもあるからです。

経費を使うなどして利益を減らそう、税金を減らそうとする会社があります。いっぽうで、「融資も受けたい」と言う。ありえません、矛盾しています。

融資を受けたいのであれば、利益が必要であること。結果として、納税も必要であることを理解しておきましょう。納税を嫌いすぎてはいけません。

具体的には、「税引後利益 + 減価償却費」がプラスであることが大前提です。もちろん、その金額が大きいほど、返済力は高いと見られます。

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《特徴③》無借金経営をしている

銀行から融資を受けようというときには、「無借金」であることが障害になります。世の中ですばらしいとされる無借金経営が、必ずしもよいとは限らないのです。

たとえば、開業からずっと無借金の会社があるとして。突然に融資を申し込むとどうなるか?

銀行は警戒をします。「もしかして、ワケありでどこの銀行からも融資を受けられずにきたのではないか…?」などと考えるわけです。リスクを避けて、謝絶される可能性があります。

また、融資を検討するにしても、慎重な姿勢で臨むことから審査期間が長引く傾向にあります。資金繰りが逼迫している状況での申込では間に合わない、ということがありえます。

以上のことから、無借金経営が許されるのは、「じゅうぶんなおカネを持っているとき」ということになります。

じゅうぶんなおカネもないのに無借金では、銀行融資を受けられずにあとあと困ることになります。「いつかおカネを借りるかも」というのであれば、借りられるうちに借りておくことです。

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《特徴④》銀行向けの決算書になっていない

「銀行向けの決算書」と言っても、別にアヤシゲなものではありません。ほんとうの決算書とは別に銀行提出用の決算書をこしらえて… というような二重帳簿的なモノではありません。

そうではなく、会社が決算書をつくるときに、銀行から融資を受けることも考えてつくっているのか? ということです。

いやいや、決算書は税理士に任せているし。という場合には、注意が必要です。税理士は対税務署のことは理解していても、対銀行のことまでは理解していないかもしれません。

たとえば、社長からの借入金。貸借対照表への表示が「短期借入金」というのはよろしくありません。「長期借入金」も不十分。ベストは「役員借入金」として、固定負債の部に表示です。

えっ、そうなの? なんで? と言うのであれば。同じ業績・同じ決算書でも、銀行融資では損をしている可能性があります。

対銀行を考えたときに、決算書づくりで「できること・すべきこと」はいろいろあります。心得ておきましょう。

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《特徴⑤》銀行の選び方を知らない

やっぱりお付き合いする銀行は、ビッグネームがいいよね。というわけで、メガバンクから借りよう! これは、銀行選びを間違えています。

銀行には、それぞれ「役割分担」があるからです。端的に言えば、大きい銀行は大きい会社向け、小さい銀行は小さい会社向けです。

したがって、小さい会社がメガバンクから融資を借りようとしても、借りられない・借りにくいというのは当然のことなのです。

年商3億円くらいまでの小規模・零細な会社や個人事業者が選ぶべきは、まず、公的金融機関である「日本政策金融公庫」です。加えて、地域密着の「信用金庫・信用組合」。

これが基本であり、間違っても「はじめからメガバンク」なんていけません。じぶんに合った銀行を選びましょう。

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《特徴⑥》金利などの融資条件にこだわりすぎる

融資を申し込むにあたり、のっけから「金利をもっと安く」「担保は無しで」などと、借りる側が口にすることはおすすめできません。

現実的な「チカラ関係」では、銀行のほうが上になるからです。言うまでもありませんが、おカネを貸すかどうかを決められるのは銀行です。

じゃあ、金利が安くならなければ融資はしなくていいんですね? 担保を出してもらえないなら融資はできませんけどいいんですね? 

そう言われて、「はい」と言えるのであれば融資条件を交渉するのもいいでしょう。ですが、そうではないのであれば、融資がどうしても必要なのであれば、融資条件は銀行に任せるしかありません。

ちなみに、融資条件は直接的に交渉をするよりも、銀行間で自然と競いあってもらうのが効果的です。合わせて覚えておきましょう。

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《特徴⑦》融資審査に有利な書類をつくれない

銀行から融資を受けるコツのひとつに、「書類を作成・準備する」ことが挙げられます。

具体的には、「試算表」「資金繰り表」「借入金残高推移表」、とくにこの3つが大切です。これらの書類をベースに、銀行は融資をするか否かを審査します。

ところが。試算表はつくっていない(年に1回、決算書だけ)、とか。資金繰り表なんてつくれない、とか。借入金残高推移表?なにそれ?とかとか。

本来であれば、あたりまえに提出すべき書類を提出できない会社が少なくありません。それでも融資を受けられることはありますが、書類が無ければ融資は受けにくくなるのは間違いありません。

より確実に融資を受けたい、と言うのであれば。銀行が必要とする書類をきちんと作成・準備できる会社であることを心がけましょう。

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《特徴⑧》個人信用情報にキズがある

会社の業績も悪くない、事業計画書も問題ない。にもかかわらず、社長の個人信用情報にキズが見つかり融資がおりず… 意外とあります。

「個人信用情報」とは、ローンやクレジットなどの利用状況に関する情報を言います。

そのような情報は、「個人信用情報機関」と呼ばれるところに登録されており、銀行は登録された情報を照会することができるのです。

たとえば、スマホ購入代金の分割払いがある場合。毎月の支払いが遅延すると、その情報は個人信用情報機関に登録されることがあります。

これを知った銀行は、「借入金返済も遅延するかもね」というようなことで融資を渋るわけです。

個人信用情報は本人も取得できますから、いちど確認をしておくと安心です。

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《特徴⑨》銀行からの営業を断っている

取引のない銀行からの訪問を、カンタンに断ってはいませんか? 銀行からの「営業」は基本的に受け入れるようにしましょう。

たとえ、いまはおカネを借りる必要がなくても、少なくとも名刺交換くらいはしておくべきです。いずれ融資を受けたい、というときには「面識」ができているわけですからハナシをしやすくなります。

これが、面識もなく、銀行の窓口に飛び込むようなことだと警戒をされるばかりです。銀行は、一見さんにはネガティブです。

また、銀行から「借りませんか?」と言ってきているのであれば、そのときに借りておくのもおすすめです。

借りたいときには借りられないのが銀行融資ですし、借りておくことで実績ができます。借りた実績・返した実績が、次の融資のプラス材料になることを覚えておきましょう。

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《特徴⑩》キャッシュを持っていない

おカネ(現金・預金)が無い会社ほど、融資を受けることが難しくなります。って、おカネが無いから借りたいんじゃないか! と言われるかもしれませんが。

それは借りる側の理屈でしかありません。再三のお話ではありますが、おカネを貸すのは銀行です。貸す側の理屈は、返してもらえる(もらえそうな)相手におカネを貸す、です。

よって、おカネが無い会社ほど、貸したおカネを返してもらえない可能性が高いと考えられることから、融資は受けづらくなります。

逆に、おカネを持っている会社ほど、銀行は安心できるので融資を受けやすくなる。おカネが無い会社は融資を受けられずにますます困る。おカネのある会社は融資を受けてますます安泰。

ここから導かれる答えはひとつ。おカネがあるうちにおカネを借りる、です。借りられるときに借りておく、という発想を持ちましょう。

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まとめ

銀行融資が受けられない・受けにくい会社10の特徴についてお話をしてきました。

このようなことを知らず、あるいは理解できずに、融資ができずに苦労をしている会社があります。ぜひ確認をしておきましょう。

銀行融資が受けられない・受けにくい会社10の特徴
  1. おカネが無いから貸して、と言う
  2. 納税を嫌いすぎる
  3. 無借金経営をしている
  4. 銀行向けの決算書になっていない
  5. 銀行の選び方を知らない
  6. 金利などの融資条件にこだわりすぎる
  7. 融資審査に有利な書類をつくれない
  8. 個人信用情報にキズがある
  9. 銀行からの営業を断っている
  10. キャッシュを持っていない

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  きょうの執筆後記
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ABOUTこの記事をかいた人

税理士レス経理エバンジェリスト、フリーランス型税理士。1975年生まれ。 フリーランスの経理・会社の銀行融資支援を得意にする、横浜市の諸留誕税理士事務所・所長。2016年4月、18年間の「勤め人」を脱して独立開業。以来、ブログを毎日更新中!