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銀行借入は利益がなくても返済できる!『返済原資=利益』という誤解

銀行借入は利益がなくても返済できる!『返済原資=利益』という誤解

銀行借入について、「返済原資=利益」というハナシがありますが。実は、そうとも言い切れない。誤解がある。

そこで。銀行借入は利益がなくても返済できる、というお話をしていきます。

目次

「返済原資=利益」がすべてではない。

会社が銀行から借入をすることについて。「返済原資=利益」というハナシがあります。

たとえば、年間売上高 5,000万円の会社があったとして。返済期間3年、500万円を銀行から借入する場合。年間の返済額は 167万円になります(500万円 ÷ 3年)。

したがって、この会社は年間利益が167万円以上なければ、借入を返済することができない。というのが、「返済原資=利益」のハナシです。

はたして、ほんとうにそうなのでしょうか? 年間利益が167万円以上なければ、借入してはいけないのでしょうか?

そんなことはありません。利益がなければ返済できない、というハナシには誤解があります。返済額分の利益がなくても、借入することはできる。もっと言えば、借入すべきこともある。

そのあたりのところを、このあとお伝えしていきます↓

このあとのお話の内容
  • 現金預金があれば、利益がなくても返済できる
  • 運転資金の借入は、返済してはいけない

それではこのあと、順番に見ていきましょう。

銀行借入について。利息の支払は「経費」になりますが、元金の返済は「経費」にはなりません。くわしくはこちらの記事をどうぞ↓

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現金預金があれば、利益がなくても返済できる

冒頭で、「返済原資=利益」には誤解がある、というお話をしました。この点で、まずひとつ。現金預金があれば、利益がなくても返済できます。

これを聞いて、「あたりまえじゃないか」と思われるかもしれませんが。あたりまえにもかかわらず、余裕資金の借入をしない会社があります。それは、「あたりまえがわかっていない」ということです。

余裕資金とは、「資金繰りに余裕をもたせるためのおカネ」を言います。いつもギリギリのおカネでは、資金繰りもタイヘンですから。なにかあったときのためにも、手元のおカネを増やしておく。これが、余裕資金です。

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その余裕資金を、銀行借入で準備するのであれば。返済をするための利益は必要ありません。言うまでもなく、借りて増えたそのおカネのなかから返済をすればいいからです。

余裕資金として 500万円の借入をしたのであれば、500万円の現金預金が増えます。その 500万円の現金預金のなかから、毎月返済をすればいいわけで。別途、利益は必要ありませんよね。

にもかかわらず。余裕資金を借りようとしない会社はけして少なくありません。借入をしたら毎月の返済が増える、返済できなくなってしまうかもしれない… そう考えて借入を毛嫌いしている社長がいます。

誤解です。余裕資金の借入であれば、返済額分の利益があらたに必要になるわけではありません。繰り返しになりますが、借りたおカネで返済をすればいいだけです。

そこを勘違いしたままでいると、余裕資金の借入をせずに、いつもギリギリのおカネで資金繰りを回している。資金繰りに時間をとられる。資金繰りに疲れてしまう… 大きな損失です。

余裕資金の借入にあたっては、元金の返済とは別に、利息の支払は必要になりますが。社長が資金繰りにとられる時間や疲労を考えれば、利息の支払はそれほど大きなものではないでしょう。

年間売上高 5,000万円の会社であれば、500万円のおカネがあるかないかでは、資金繰りに大きな差が出るはずです。余裕資金として 500万円の借入をすることも、ぜひ検討してみましょう。

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余裕資金を借入するときにまで、「返済原資=利益」と考えてはいけません。意外と誤解が多いところになりますので、注意が必要です。

運転資金の借入は、返済してはいけない

銀行から借入をするときの「資金使途(借りたおカネの使いみち)」として、「運転資金」があります。運転資金とは、算式であらわすと「売上債権 + たな卸資産− 仕入債務」です。

このうち「売上債権(売掛金・受取手形)」は、売上代金が入金されるのを待っている金額になります。「たな卸資産(在庫)」もまた、売れたら売上債権になるので、やはり入金を待っている金額です。

いっぽうで、「仕入債務(買掛金・支払手形)」は、仕入代金の支払を待ってもらっている金額になります。

これらを相殺した金額が「運転資金」であり、運転資金分のおカネがないと、会社は資金繰りが回らなくなってしまう。だから、運転資金分のおカネを銀行から借りておこう、ということになります。

では、この運転資金の借入について。返済額分の利益が必要なのでしょうか?

必要ありません。そもそも、運転資金分の借入については、返済すべきではないからです。もともと運転資金分のおカネが必要だから借りたのに、毎月返済をしていたら、すぐにまたおカネが足りなくなってしまいますよね。

だから、運転資金分の借入は「返済をしない」という借りかたをすることが重要です。

具体的には、返済期間1年以内の短期で借入をして、返済期限がきたら更新をする。つまり、借りっぱなしにする。このような借りかたの融資を「短期継続融資」と呼びます↓

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たとえば、運転資金(売上債権 + たな卸資産− 仕入債務)が 500万円の会社であれば、500万円のおカネが「ずっと必要」なのですから。毎月返済していたら、おカネが足りなくなってしまう。

だから、500万円については、短期継続融資で「借りっぱなし」の状態をつくるのがセオリーです。

けれども。銀行としては「貸しっぱなし」はイヤだ、との思惑もあり。本来、借りっぱなしであるべきの運転資金についても、毎月返済での融資が大半であるのが現状です。

では、どうするか?

定期的に、借り直すことです。あるていど返済をしたら、返済をした分だけ、もういちど借り直す。これによって、借りっぱなしに近い状態をつくることができます。

目安は、当初借入をした金額の「3分の1」くらいの返済が済んだときです。500万円借りたら、167万円くらいの返済が済んだときに、167万円の借入を銀行に依頼する。

このような借り直しの融資を「折り返し」や「巻き直し」などと呼びます。

というわけで。運転資金の借入については、返済額分の利益が必要になるわけではありません。

短期継続融資であれば、借りっぱなしですから利益は必要ない。折り返し融資にしても、ひとまず借入したおカネのなかから返済を続けて、あるていど返済したら借り直すのですから、利益は必要ありません。

裏を返すと。運転資金を毎月返済で借りる、毎月返済をし続けたのでは、会社の資金繰りは厳しくなってしまいます。にもかかわらず、毎月返済をし続けているだけの会社もありますので気をつけましょう。

運転資金の借入は、借りかたが重要です。

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まとめ

銀行借入について、「返済原資=利益」というハナシがありますが。実は、そうとも言い切れない。誤解がある。銀行借入を返済するのに、必ずしも返済額分の利益が必要になるわけではありません。

銀行借入は利益がなくても返済できる、という点を理解しておきましょう。余裕資金の借入や運転資金の借入は、返済額分の利益がなくても借入すべきものだと言えます。

誤解をしたままでいると、会社の資金繰りを悪くしてしまうところです。

銀行借入は利益がなくても返済できる!『返済原資=利益』という誤解

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