2018年3月11日(日) 第6回・古河はなももマラソン・フルマラソンの部(茨城県古河市)の参戦レポートです。
初フルマラソン、長期戦を制しての完走…!
ランニングを習慣にしてから1年と11ヶ月。ついに、初フルマラソンに参戦です。
2018年3月11日(日) 第6回・古河はなももマラソン(茨城県古河市)、ひとり税理士の仲間方 4名といっしょに。
結論を先に言ってしまえば、わたしの記録は5時間31分22秒。
「えっ、歩いたの?」「 いやいや、歩いてない。歩いてないってば。」という押し問答が始まりそうな記録ではありますが。断じて歩いていない。完走。
歩いていないにもかかわらず「5時間半」、という壮絶な長期戦のお話はのちほどにして。
まずは本大会の概要をカンタンにまとめてみます ↓
大会の概要
レース名称 | 第6回 サンスポ古河はなももマラソン |
開催日 | 2018年3月11日(日) |
開催地 | 茨城県古河市 |
主 催 | 古河はなももマラソン大会実行委員会 |
共 催 | 古河市・サンケイスポーツ |
種目などの詳細は下記のとおりです ↓
種目 | 定員 | 制限時間 | 参加費 |
フルマラソン | 総計 10,500人 | 関門制限あり(次表) | 7,100円 |
10km | 関門制限あり(次表) | 4,300円 | |
3km・中学生 | ー | 1,000円 | |
2km・ファミリーペア | ー | 3,000円 |
【 関門制限 】
フルマラソン |
|
10km |
|
- フルマラソンは18歳以上
- ファミリーペアは、満20歳以上と小学生
- フルマラソンは「ふるさと納税枠」もあり
それでは続いて、古河はなももマラソンのおすすめポイントと注意点を。
古河はなももマラソンのおすすめポイントと注意点
次回大会以降、参加を検討される方の参考に。本大会のおすすめポイントや注意点などをまとめてみます。
【おすすめ】13,000人が疾走!の盛況レース
レース翌日の産経新聞には、「はなももマラソン、1万3,000人が疾走」の文字がありました。
先日参戦した神奈川マラソンもそうでしたが、参加人数が多いレースは「テンション」が上がります。
それまでは多くても数百人くらいのレースにしか出たことがなかったのですが、10,000人前後となるとまったくの別モノ。
明らかに記録狙いのガチランナーもたくさんいます、凝った仮装で楽しませてくれるランナーもいます、沿道からもたくさんの声援があります。
レースデビュー当時は小さな大会も良いですが、慣れてきたら大きな大会にもぜひ!
【おすすめ】コースがフラット(平坦)
最大高低差 10m以内のフラットコースは、はなももマラソンの「ウリ」になっています。
つまり、自己ベストが出やすいぞ、と。それでこぞってガチランナーが集まるのでしょうか、どうでしょうか。
わたしのごとき、初フルマラソンランナーにとっても、「フラット」はなんとも心地よい響きです。
それでも、「うわ〜、登ってるじゃんココ…」と感じる箇所がいくつかあって萎えました。そんなわたしです。
【おすすめ】制限時間がユルい
前述の「大会の概要」で触れたとおり、途中で関門制限はありますが、ゴール制限時間は6時間40分。
これはユルいぞ! というのも、はなももマラソンの「ウリ」です。ビギナーも完走を目指せます、と謳っています。
制限時間6時間40分を単純に見れば、「1kmあたり9分半」くらいのペースでゴールできる、ということですね。
たしかに、初フルマラソンランナーには「親切ペース」です。でも、ウラを返せば、6時間40分かけてでもがんばれ! の拷問にも見えるという怪…
制限時間がユルいのはビギナーに優しいのかどうなのか、わからずにいるわたしです。
【おすすめ】会場での受付無し
会場に着いてからの「手続き」がありません。受付はいっさい無し。
事前に、ナンバーカードや計測チップが郵送されてくるので、それを持参すれば良い。というしくみになっています。
これは地味に良いですね。同じく規模の大きな神奈川マラソンは現地受付で、けっこう待たされていましたから。
寒空の中で「なにかを待つ」というのは堪えるものです。と、わたしは思っています。
【注意点】遠い。横浜から遠い。
横浜から遠い。という、なんとも私的事情ではありますけれど。茨城県古河市、というのは遠いです。
電車に乗っている時間だけでも、片道たっぷり2時間の長旅です。
行きは「少しでも体力温存」のために、横浜からグリーン車に乗車(会場最寄りの古河駅まで直通)。
考えることは皆同じですねぇ、ふと見回せば「ランナー」ばかりの貸し切り車両みたいになってるし。って、こんなに参加者がいるんかい!?
話がすり替わってしまいました。古河駅は遠い、横浜からは。
【注意点】トイレ不足
行きの電車内では、「トイレがたいへん混雑しているので、到着駅でご利用ください」とのアナウンス。駅に着けば着いたで、ホームは人であふれ、トイレには行列…
まぁ、会場で行けばいっか。という考えは甘く、会場内のトイレはどこも大行列です。
わたしはレースの45分ほど前に、男女共用の仮設トイレの列に並んだのですが、30分以上待ってムダに体力を消耗した観があります。スタート直前ギリギリお仲間方もお待たせしてしまいましたし。
大きな大会では「トイレ問題」が必然なので、タイミングを見極める嗅覚が必要です。だれか教えて。
【注意点】有料の荷物預かり所はあるが、青空・野ざらし
会場内には、料金200円の荷物預かり所があります。
ランナーにはおなじみの「青空・野ざらし」方式。さいしょのころは、あまりのワイルドさに腰を抜かしましたが慣れました。
屋根なんてない広場に敷かれたシートのうえに荷物ドーン、の方式です。雨が降ったら? まぁ、袋の口をしっかり縛っておけばいいんじゃないの?
大きなビニール袋に荷物を入れたら、スタッフの案内で所定の場所へ置きにいくセルフサービス。荷物の引き取りもセルフサービス。
レース中もずっとスタッフの方が見張ってくれてはいるはずですが、相変わらず貴重品を置いておこうとは思えない環境です。
【注意点】コースが単調
まず、風景が単調です。スタート・ゴール地点などを除き、基本的にコースの左右には「のどかな田園風景」が広がっています。
気持ちはよいのですが、途中からは若干イライラがつのります。もちろん、「古河」が悪いのではありません。わたしの未熟さゆえのイライラです。
走れど走れど景色が変わらず、進んでいる気がしないじゃないか(イライラ)。この道路、どこまでまっすぐ続いているんだ、先が見えん(イライラ)。みたいな。
都会に住んでいると、田園風景に対する耐久度(?)が低いのかもしれません。ちなみに、こんな風景です ↓
古河はなももマラソン・モロトメ選手のハイライト
それでは、ご興味があるかないかは別にして。毎度恒例、本大会に出場したわたしのレース・ハイライトをお届けします。
【モロトメ選手(わたし)のプロフィール】
ランニング歴は1年11ヶ月ほど。これまでのマラソン大会参加は、10kmの大会を2回、ハーフ(ひとつは20km)を3回。30kmはいちど ↓
- 2018.02.04 第40回 神奈川マラソン(ハーフ、2時間12分)
- 2018.01.24 第10回 城南島羽田マラソン(30km、3時間29分)
- 2017.11.04 第3回 鶴見川風の音マラソン(ハーフ、2時間16分)
- 2017.09.03 2017 横浜シーサイド海の公園マラソン(20km、2時間15分)
- 2017.02.19 FMヨコハマ マラソン 2017(10km、56分)
- 2016.11.06 第2回 鶴見川風の音マラソン(10km、56分)
今回は満を持してのフルマラソンです。
タイムは5時間31分、歩かず完走!
これまでも今回も、タイムこそ自慢はできませんが。わたしには、「コース上では歩かない」という記録が続いています。
レースに出始めてからずっと、歩いたことはありません(給水所やトイレで「止まり」はしますが、コース上では歩かない)。
マラソンをしていると苦しい局面はなんども経験します。それでも、「歩かない」と決めている。
そこを今回も貫くことができたことが、わたしの誇りです。えっへん。
なんどか、もうダメかも… とは考えましたが、コイツが勇気をくれました ↓
近々、「ヒデキ・マツイ」としてデビューする予定。#初フルマラソン #軽くコスプレ
入手してから一度も袖を通さずにいた、ニューヨーク・ヤンキース時代の松井秀喜氏のユニフォームです。元ジャイアンツファン、松井ファンのわたし。
今回ご一緒した税理士・マラソンの先輩から、「コスプレをしていると応援してもらえる」ということを聞きまして。今でしょっ! という想いで持っていきました。
これが奏功します。
不安しかなかった最初の10km
レースがスタートして、序盤の10km。想定よりもスピードが落ちていました。
やはり、はじめての「フル」はあまりに未知の世界です。30kmを走ったことはありましたが、体力的にはギリギリだったという経験しかありません。
そこからさらに12km強なんて… というネガティブなことばかりを考えて走っていたのが、さいしょの10kmでした。
ところが、沿道からは「ニューヨーク・ヤンキースがんばれ!」「松井がんばれ!」の声援が。想定をはるかに超える量の声援をいただきました。
さすがヤンキース、さすが松井。ワールドワイドだぜっ。と、すっかり気分が良くなって、声援に手を挙げながら走るわたし。
すっかり調子づいておりましたところ、「松井、遅(おっ)せ!」という野次(励まし?)が飛び、意気消沈… まぁ、事実遅いからね、合ってる合ってる。
15kmで早くも露呈する膝の痛み
声援と意気消沈のはざまで揺れ動く中、懸念事項のひとつ、左膝の痛みがやってきました。15km付近。
1ヶ月半ほど前に30kmレースで痛め、その後、長い距離を抑えることで痛みはなかったのですが。距離が長くなると、やはりダメなようです。
おすすめできることではありませんが、痛み止めを飲んでしのぐことに決定。給水所にて薬を服用。巻いていたサポーターを、一段階キツく締め直して様子をみます。
フラットかつまっすぐなコースに心折れる
コースがフラットなのはよいのですが、ほとんど道がまっすぐです。はるか彼方にまでまっすぐに伸びた道を見ると、わたしのごときランナーは愕然とします。ど、ど、どこまで続くんよ… と。
また、古河はなももマラソンは、折り返しが多いのも特徴で、先行するランナーとすれ違う場面がいくどもあります。うまくいくと、すれ違う仲間とあいさつができます。これは元気出ます。
このとき、「おぉ、もうすぐ折り返しかぁ?」と心躍らせるのですが、行けども行けども折り返しが来ないという… そして、道はまっすぐに伸びているという… 心折れる。
ちなみに、コースはこのような感じです ↓
何kmのレースでも中盤は元気
今回のフルマラソンで、「10km」「ハーフ」「30m」「フル」のそれぞれのレースに出たことになります。
それで気がついたことは、何kmのレースに出ても、中盤あたりの調子は良いことです。
たとえば、10kmという短いレースでも、さいごはキツい。では、ハーフのレースで10km地点はというと元気です。でもやはり、ハーフのさいごはキツいです。
ならば、フルの20km地点はというと、やっぱり元気なんですね。なんだか行けそうな気がする〜、というのがフルにおける中盤。
ところが、やっぱり。どんな距離のレースでも、終盤はあたりまえにキツくなります。しかも、フルの終盤はかなりキツかった…
給水所で立ち止まる、救護所でコールドスプレーの繰り返し
30kmを超えたところで、明らかに脚が重くなりました。膝もメッチャ痛いし。未知の領域はここからなのにねぇ。
もともと1キロあたり7分くらいで走っていたのですが、30km以降は8分、9分とみるみる減速。
なんでしょうね、脚を動かすことに拒否反応が出てきます。強いてたとえるならば、おなかいっぱいで、もう食べ物を見るのも嫌だ。そんな感じでしょうか。
とにかく脚を動かすことがすごくイヤだ。気分が悪い。
このあたりからは、給水所ごとにいったん立ち止まり、給水とストレッチ。救護所ではコールドスプレーを借りて、膝にふりかける。その繰り返しです。
もっともキツかった38km付近
ハタから見れば、ゴール目前の38km付近。今回のレースで、いちばんキツいところでした。あと4kmとはまったく思えず、まだ4kmもあるのか、と。
ペースもガックリで、1キロ9分くらい。本人は走っているつもりでも、周囲は「お〜い、歩くなよぉ」という感じなのだと思います。
それでも、腕はぜったいに下げず、走る(両足が宙に浮く瞬間がある)姿勢をあきらめませんでした。
それが、わたしの走るにあたっての「流儀」だからです。って、なにを気取っているんだか。
いまにして思えばですが、「ユニフォーム」のおかげもありました。松井秀喜氏のユニフォームを着て、歩いていたのでは申し訳が立たないというものです。
松井氏がいちどでも打つことをあきらめたことがあるか? 勝つことをあきらめたことがあるか? そんなことを想いながら、耐えに耐えた4kmでした。コスプレさまさまです。
ゴールで見た「先輩」のスゴさ
なんとかかんとかゴール近くにたどり着くと、先にゴールをしていた先輩がスマホを構えてくださっていました。
なかば放心状態で走っていたのですが、カメラを向けられて反射的に両手を挙げたわたし。アイキャッチ画像(冒頭の写真)です。
初フルマラソン感動のゴール、もうちょっとカッコいいポーズがあったのでは…? というのは後の祭りでしかありません。
しかし、驚いたのはそのあとの先輩の動き。いったん、わたしの写真を撮ったあと、こんどはフィニッシュラインまで、「普通に走って」移動して、さらに写真を撮っていただきました。
レース中は全身着ぐるみでフルマラソン、そのうえ完走後も普通に元気だし。いっぽうのわたしは、脚を引きずるように帰路につき、最寄り駅の上り階段で悶絶。今は全身筋肉痛に悶絶。
これはまだまだ精進せねば、と思った次第です。
初マラソン完走に対して寄せられた家族の声
なにはともあれ無事完走。妻にLINEで、完走記録証の画像を送付。コメントが返ってきました ↓
” お疲れ様ー。完走おめでとう(クラッカーの絵文字付)”
そして、完走した旨を妻から聞いた娘(いよいよ今春、中学生)は、こう呟いたそうです ↓
” まだ、走ってたんだ。”
ガーーーン!! そ、そうね… 5時間半ですからね。たしかに娘が言うとおり、「まだ」走っていました…
いつかは「もう」走ったんだ(すごいね)、と言われるようになりたいです、お父さんは。
まぁ、自分で言うのもなんですが、5時間半走り続けるって、それはそれでスゴいことだと思ったりもします。
その半分以下の速さで同じ距離を走り終えるランナーはほんとうにスゴいですが、そのランナーの倍以上の時間をあきらめずに走っているランナーたちもスゴいだろ。
と言うのは負け惜しみなのだろうか?
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きょうの執筆後記
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