うーん、確定申告どうしよう。経理がわからん・・・
その迷い・悩みって、「指針」がないからかもしれませんよ。
というわけで。フリーランスが守るべき確定申告・経理の心得5箇条、という「指針」についてのお話です。
確定申告を恐れるフリーランスが守るべき経理の心得5箇条
フリーランスになったら、毎年やらねばならない確定申告。その前提として存在する経理という壁・・・
その壁の高さに、迷い、困り果て、立ち尽くしている人はいませんか?
うーん、確定申告どうしよう。経理がわからん・・・ みたいな。
もしもあなたがそうであるならば。それは、「指針」が無いからかもしれませんよ。指針無き者が、道に迷うのは世の常です。わたしもちょいちょい迷っておりますから(おいおい)。
自分をただしく導く「指針」を持ちましょう! まずは持つように心がけていきましょう!
ということで、「フリーランスが守るべき経理の心得5箇条」という指針についてお話をしていきます。次のとおりです ↓
- その一 毎日やるべし。
- その二 溜め込むべからず。
- その三 学ぶべし。
- その四 速くやるべし。より速くやるべし。
- その五 嘘をつくべからず。
それでは、順番にお話をしていきます。
その一 毎日やるべし。
経理(帳簿づけ)は毎日やりましょう。などと、言うと。
のっけからの杓子定規ぶりに、顔をしかめているところでしょうか? たしかに。経理はメンドーだし、不慣れで苦手だという人も多いでしょう。
けれども、先送りをするからどんどんメンドーになるし、日々かかわっていないからますます苦手になるのです。悪循環です。
この悪循環を断ち切るために、あえて毎日やりましょう。
誰しも、経験があるはずです。メンドーなこと、苦手なことをなんどもなんども繰り返し、毎日続けて克服できた経験が。
逆上がり、九九、受験勉強、満員電車での通勤、家事炊事、早寝早起き、禁煙、ダイエット、ジョギング・・・ などなど。
経理も同じです。毎日やれば必ず克服できます。それに、毎日やるのであれば、一日あたりにかかる時間はせいぜい15分。習慣にするにも、大きな負担ではないでしょう。
毎日3食を食べるがごとく。あたりまえのように経理ができれば、フリーランスの確定申告など恐れるに足りません。
本来、毎日経理をやるのはなぜかという「目的ありき」の議論をすべきでしょう。けれども、経理が苦手だ、メンドーだと言っているところに「目的」の話はやや重い。
まずは、やるべきこと(フリーランスは確定申告・経理を避けて通れません)をやれるようになってから、「目的」を考えるのもアリでしょう。ということです
その二 溜め込むべからず。
毎日やれ、って言うけどさ。できない日だってあるだろう? そんな疑問(言い訳)もあるでしょう。
そうかもしれません、そういう日もあるかもしれません。
であれば、それはそれとして。その次の日にはまとめて済ませてしまいましょう。それ以上、溜め込んでしまわないことです。
ここで溜め込んでしまうと、またさきほどの「その一」の話に逆戻り。溜め込まないぞ、という心意気がたいせつです。
そしてもうひとつ。「わからないこと・できないこと」をそのまま放置しないようにしましょう。
たとえば。この取引はどのように帳簿につけるのだろうか、とか。こういう支払いは経費になるのだろうか、とか。
わからないことやできないことを放置するのは、日々の経理を溜め込むことと同じです。「わからないこと・できないこと」が蓄積をしていくばかりです。
結局、経理をやるのがメンドーになる、やりたくなくなる。溜め込む。確定申告で苦労する。またしても悪循環です。
じゃあ、「わからないこと・できないこと」はどうしたらいい? 心得その三に続きます。
その三 学ぶべし。
わからないことやできないことは学びましょう。勉強しましょう。
はいそこ、イヤな顔しない! フリーランスの道を選んだ時点で、確定申告・経理からは逃げられないと覚悟を決める。
フリーランスとして仕事をするのに必要なスキルを磨いたり、仕事をとるためのノウハウを身につけたりするのと同じように、経理についても学ぶのです。
経理はそんなにも必要なものなのか、って? 小難しい講釈を抜きにして、結論だけを言うのであれば「超必要」です。
たとえるならば。「経理」がわからずにフリーランスをしているというのは、「燃料計」の付いていない飛行機を操縦しているのといっしょです。
事業の燃料にあたる「おカネ・利益」のことがわかる「経理」は、飛行機で言うところの「燃料計」にあたります。
あなたがパイロットだとして。燃料がいつ尽きるかもわからない飛行機を飛ばしてみたいですか? わたしはイヤです。絶対にイヤです。
だから、経理については学ばなければいけません。わからないことやできないことを、わかるようにできるように学ばなければいけません。
このご時世、学ぶ方法ならば事欠かず。書籍、セミナー、ネットでググるなど、学ぼうとする人の心持ちしだいです。
その四 速くやるべし。より速くやるべし。
経理は毎日やるべし、と言いました。これを言い換えると、経理を「早く」やろうということです。
その「早く」に加えて、経理を「速く」やろうというのが、次のお話です。スピードのお話ですね。
帳簿づけやそれに関する書類の整理など、経理処理は速くできるに越したことはありません(正確であることは大前提として)。
処理は処理でしかなく、時間をかけることに意味はないのです。時間をかけるのであれば、処理のあとの理解、分析、思考、行動です。ゆえに、経理処理は「速く」です。
毎日やるのですから、慣れによるスピードアップは期待できますが。そこで満足してはいけません。
「より速く」を求めて、あたらしい方法に関心を持つことです。つねに「より速く」を求め続けることがたいせつです。
例を挙げるのであれば。手書き・手計算からExcelへ。Excelから会計ソフトへ。会計ソフトの手入力から、データ連携による自動入力へ。などなど。
「慣れる」というのは居心地が良い部分もある反面、そこに留まりがちになるという欠点もあるものです。留まれば、次の飛躍のチャンスを失います。
「より速く」を求め、あたらしい方法に関心を持ちましょう。そのためにも、前述した「学ぶべし」は必要です。
その五 嘘をつくべからず。
税金は、フリーランス自身による経理・確定申告にもとづいて決まります。
あなたが「これは売上だ」と言った(申告した)ものが売上になり、「これは経費だ」と言った(申告した)ものが経費になります。
申告をしたあと、その内容をめぐって税務署と議論になることはあるかもしれませんが。それでも、その基礎になるのは、「あなたの申告」です。
であるならば。この売上はなかったことに・・・ これは経費だったことに・・・ と考えてしまうことがあります。
だって、売上は少ないほど、経費は多いほど、利益は少なくなって税金は安く済むから。
これは嘘をつく、ということです。この「嘘」をどう考えるかはフリーランス自身にかかっています。
これくらいはいいだろう、と考える人もいれば。もっともっと、と考える人もいる。ウソは絶対にいけない、と考える人もいるでしょう。あなたしだいです。
嘘をつくこと自体が良いことだと考える人はまずいません。にもかかわらず。嘘の大小、頻度によって、自分勝手な線引きをしているわけです。
小さい嘘ならOKなのか? 数回の嘘ならOKなのか? 「嘘は悪い」ということに、大きいも小さいも、多いも少ないもありませんよね。
確定申告・経理を任せられたフリーランスだからこそ、その確定申告・経理では嘘をつかない。心得ておきましょう。
まとめ
確定申告を恐れるフリーランスが守るべき経理の心得5箇条についてお話をしてきました。
毎年やらねばならない確定申告、その前にある経理に、困っている迷っているというのなら。
戸惑うことがないように「指針」を持ちましょう。その「指針」が、5つの心得です。
- その一 毎日やるべし。
- その二 溜め込むべからず。
- その三 学ぶべし。
- その四 速くやるべし。より速くやるべし。
- その五 嘘をつくべからず。
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きょうの執筆後記
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