休日とは休むためのもの、ではありますが。
「休日でも休まない・休日も平日も同じ」に過ごすメリットもありますよ、というお話です。
独立後は、ブラックと言えばブラック。
ふと、昔のことを思い出しました。15年〜20年くらい前のこと、ほんとうに「昔」です。いまは 44歳で、20代後半くらいのこと。
税理士になるために受験生をしていたときのことです。そのころのわたしは、平日は平日、休日は休日で「はっきり」していました。平日は仕事と勉強、土曜日は1日勉強、日曜日は1日お休み。
受験生でしたから、土曜日こそ勉強していましたが、日曜日は「完全休暇」。そんな感じです。
また、受験が終わったあとも。独立する少し前などは、平日〜土曜日は仕事ざんまい。日曜日は仕事の日を除けば、やはり完全休暇。仕事のことはすっかり忘れる! というのが日曜日でした。
独立したいまは、と言えば。
休日だからといって休んでもいないな。休日だからといって平日と同じだな。そんな状況です。
おいおい、独立ってブラックかよ。と思われるかもですが。それがブラックだと言うのであれば、ブラックなのかもしれません。
けれども、わたしはそうは考えておらず。休日でも休まない・休日も平日と同じ、にはメリットすらあるものだ。と、考えています。
そのメリットは、おもにこちらの3つです ↓
- 反動がない
- 気持ちが切れない
- ものごとを継続しやすい
それではこのあと、順番にお話をしていきます。
「休日でも休まない・休日も平日と同じ」のメリット3選
《メリット1》反動がない
サザエさん症候群、という言葉があります。日曜日の夜、テレビ放送される「サザエさん」を見ると、あすからの仕事や会社(学生であれば勉強や学校)を思い、憂うつになる。場合によっては具合が悪くなる…
というように、日曜日に気分が落ち込むことは、科学的な調査結果からもわかっています。
ヒトの幸福度は、金曜日にもっとも高く、土曜日から日曜日にかけて低くなり、月〜水曜日はもっとも低くなるのだそうです。
まぁ、たしかに。じぶん自身もそうだったよなぁ、と思います。日曜日には「また、あしたから仕事かぁ」とは考えたものです。つまり、日曜日には休んだことによる「反動」が起きやすい。
でもこれって、「平日」とか「休日」という区分がなかったらどうなのでしょう? 毎日は同じ一日、平日や休日の区分なく、毎日同じように過ごすとしたら、サザエさんを見てやはり憂うつな気持ちになるのでしょうか?
ならないですよね。サザエさんは「日曜夜の象徴」であって、「憂うつの象徴」ではないからです。
そう考えると。「休日でも休まない・休日も平日と同じ」に過ごすのも良さそうだ、と言えるでしょう。
とはいえ、せっかくの休日を平日とまったく同じになんて過ごせるかよ、との不満も聞こえてきそうです。だから、わたしも、「平日とまったく同じ」ではありません。
まったく同じではないけれど、平日と同じ部分も休日に残すようにしている、ということです。たとえば、このブログ。
いまのところ、4年近くのあいだ、平日も休日も関係なく更新し続けています。同じように、メルマガも3年半くらいのあいだ毎日発行し続けています。
すると、日曜日だろうが月曜日だろうが、「反動」がないですね。日曜夜になって、「あぁ、あしたからメルマガ書かなきゃ」という思いはありません(あぁ、あしたもメルマガ… と思うことはありますが)。
結果論ということはあるにせよ、「休日でも休まない・休日も平日と同じ」に過ごしてみると、「反動がない(あるいは少ない)」というメリットに気づくところです。
《メリット2》気持ちが切れない
独立してみてわかったのは、「なんかずっと仕事のことを考えているな」ということ。仕事をしているときはあたりまえですが、仕事をしていないときにも、ふとした瞬間に仕事のことを思い出すことばかりです。
じゃあ、これって、悪いことなのか? 仕事に縛られているのか? と言うと、そうでもないだろうと考えています。むしろ、必要なことだろうと考えています。
独立したら、仕事はじぶんしだいです。じぶんでどうにかしなければいけません。だとしたら、あすの仕事を考え続けるのは当然だ、と言えるでしょう。
これは、「遊ぶな」ということではなく。遊んでいるときにも、アタマの片隅では仕事のことも考えている、ということです。遊びのときにも、仕事に対する気持ちが切れていない。
すると、遊びのなかでも、仕事の面で「ピン!」とひらめくこともあるのかなと。実際、そういう体験は1つや2つではありません。気持ちが切れていないことのメリットです。
会社勤めをしていたころを思い出してみると。休みのときには、仕事に対する気持ちを切っていましたね。あえて、ブチンと切っていた。いまじぶんは休みなんだからっ! と。
けれども、気持ちを切らずにいたらどうだっただろう? と考えることがあります。たとえば、日曜日でも仕事に関わるような読書をしてみる、とか。もしかしたら、違った毎日を過ごしていたかもしれないな… と思うわけです。
まぁ、タラレバを言ってもしかたないので、ただ想像するだけです。
ハナシをいまに戻すと。休日にも、仕事に対する気持ちを切らずにいられるのは、独立して「好きな仕事」をできるようになったからだ、とも言えるでしょう。
極端を言えば、嫌いな仕事のことを考え続けるのは苦痛です。独立すると、仕事に対する自由度はあがりますから、好きな仕事をしやすくなります。結果として、気持ちを切らずに過ごしやすくなる。
それに、独立すると時間に対する自由度も上がります。勤務時間の決まりもないので、平日の日中に休んでいたり、私用を入れていたりもするわけです。良くも悪くも、「平日も休日もあんまり変わらんなぁ… 」な毎日です。
平日と休日の境目はおのずとあいまいになり、やはり結果論として、休日でも「気持ちが切れない」のかもしれませんけど。
《メリット3》ものごとを継続しやすい
さきほど、ブログやメルマガを休日も続けている、という話をしました。続けられているのは、「休日でも休まない・休日も平日と同じ」だからだ、というのは強く感じるところです。
もしも、「休みはブログ書かない、休みはメルマガ書かない」としていると。大きくリズムを崩してしまいそうです。それこそ、休日の反動や、休日に気持ちを切らして、平日も書けなくなってしまいそうです。
そのていどの思いで書いているのであればやめてしまえっ! と叱られそうな気もするけれど。しかたありません、わたしはじぶんの継続力をあまり信用してはいないので。
ものごとを続ける、ということを考えると。平日だから休日だからの区別なく毎日続けているほうがラクだったりします。あたりまえにやることとして習慣づけてしまえばよいからです。
多くの人にとって、ハミガキしたり、お風呂に入るのは毎日の習慣であり、「ハミガキするのどうしようかな、やめちゃおっかなぁ」「お風呂に入るのやめちゃおっかなぁ」とは考えませんよね。
習慣には、ものごとを継続させる強いチカラがあるのです。
だから、わたしはブログやメルマガ以外にも、習慣として毎日やるようにしていることがいろいろあります。たとえば、
- 前日に収集した情報の整理、 タスクの整理
- 1日のスケジュール決め
- 心得リスト、If-Thenリストの確認
- きょうはじめて試してみたいことをイメージする
- 経理をする・家計簿をつける
- タッチタイピングの練習をする
- N-Back課題・ルービックキューブ をする
- HIIT(高強度インターバルトレーニング)をする
などなど。
週に4回以上の頻度で取り組むと、習慣化しやすいことが科学的実験の結果からもわかっています。
継続したいことがあれば、毎日とはいかないまでも、平日も含めて、取り組む頻度を上げてみることも考えてみましょう。
飽きっぽく、いろいろ投げ出してきたわたしでも続いているのですから、いちど試してみる価値はあると思います。
まとめ
休日とは休むためのもの、ではありますが。
休日だからといって休まない、休日だからといって平日と同じに過ごす。ブラックかと言えば、そうでもありません。
むしろメリットがある、という考え方はどうでしょう? 休日の過ごしかたのひとつとして、参考になりましたら幸いです。
- 反動がない
- 気持ちが切れない
- ものごとを継続しやすい