じぶんで経理・確定申告するフリーランスは疑問・悩み・不安を持とう

じぶんで経理・確定申告のフリーランスの疑問・悩み・不安




” じぶんで経理・確定申告をしています! ” というのはよいけれど。

もしかしたら間違っていることがあるかも、気づいていないことがあるかも。そこで、じぶんで経理・確定申告するフリーランスは疑問・悩み・不安を持ちましょう、というお話です。

フリーランスがじぶんで経理・確定申告するのはナイスチャレンジ!なんだけど…

フリーランスにとって欠かすことができない、「経理(帳簿つけ)」と「確定申告」。

これらについて、「税理士に丸投げせず、じぶんでやろう!」というのは良いチャレンジです。わたしもおすすめをしています。

なぜなら、フリーランスの経理・確定申告は、その内容や分量面で手に負えないというケースは多くありません。

また、クラウド会計(会計ソフト)をはじめ、ITの進化・普及によって、経理・確定申告の敷居はだいぶ下がりました。

そしてなにより。利益やおカネのことなど、じぶんに関わる「数字」を理解できれば。日々のしごとや生活において、「数字」という根拠をもって判断ができるようになります。

ですから、「税理士に丸投げせず、じぶんでやろう!」というのは良いチャレンジだ、と言ってよいでしょう。

いっぽうで。ほんとうにこれでだいじょうぶだろうか…? といった「疑問・悩み・不安」をあえて持つことをおすすめします。

不慣れなところから独学ではじめたものであれば。もしかしたら間違っているかもしれませんし、気づいていないことがあるかもしれないからです。

というわけで、じぶんで経理・確定申告するフリーランスが持つべき「疑問・悩み・不安」についてお話をしていきます。おもに次の4点です ↓

じぶんで経理・確定申告するフリーランスが持つべき「疑問・悩み・不安」
  • 経理処理・税金は合っているのか…?
  • 会計ソフトの使い方は合っているのか…?
  • ほかに、もっとラクできる方法・よい方法はないのか…?
  • ただ経理・確定申告しているだけだ…(数字を活かせていない)

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

じぶんで経理・確定申告するフリーランスが持つべき「疑問・悩み・不安」

経理処理・税金は合っているのか…?

不慣れな人・知らぬ人にとっては、経理も税金も、それほどカンタンなハナシではありません。少なからずの勉強は必要です。

にもかかわらず。「疑問・悩み・不安」を感じない、というのであれば。たとえば、こんなことになっていないか、確認をしてみましょう ↓

人から聞いたことやネットに書いてあることなどを「鵜呑み」にしている

いわゆる「ウワサ話」には気をつけましょう、ということです。実は間違っていた・ウソだった、という例は枚挙にいとまがありません。

人から聞いたことやネットに書いてあることが、「正しいかどうか」を見極める目を持ちましょう。具体的には、次の3点が参考になります ↓

ウワサ話の真偽を見極める視点
  • 「なぜ(根拠・理由)」が示されているか → 示されていれば信頼性が高い(示されたことの正否をじぶんでも確かめるとベスト)
  • 「専門家」が言っているのかどうか → 税理士などの専門家のほうが信頼性が高い
  • 「実名」で語られているかどうか → 匿名よりも実名のほうが発言者の責任を問われる分、信頼性が高い

上記はいずれも、絶対ではありませんが、一般的な傾向としては参考にできる視点かと考えています。

いずれにせよ。世の中には根拠のないウワサ話がたくさんありますから気をつけましょう。鵜呑みにして、思わぬ税金を追徴された… というのではかないませんよね。

おカネを使って経費を増やして「節税」ができたと考えている

税金が高いなぁ、と感じると。経費を増やして(利益を減らして)税金を減らそう、と考えるフリーランスがいます。

それを「節税」だと言うのであれば間違いです。なぜなら、使った経費以上に、税金が減ることはありません。結果、経費を増やしたことによって、手元のおカネを減らしたことになります。

やみくもに経費を使う(浪費する)くらいなら、なにもせずに税金を払ったほうが、手元に残るおカネは多いのです。

また、同じ「おカネを使う」でも。小規模企業共済や確定拠出年金(iDeCo)の掛金として支払うのであれば、それらは将来に向けた貯金のようなものです。

そのうえ、「所得控除」というしくみによって、節税効果がはたらきます。実質が貯金なのに税金が減る、これはオトクです。

節税とは、税金を減らすことではありません。ほんとうの節税策とは、それによって手元のおカネを増やすことだと覚えておきましょう。

会計ソフトの使い方は合っているのか…?

パソコンの普及などにより、むかしに比べて、会計ソフトを使うフリーランスも増えています。

けれども、「正しく」使えているかどうかは、また別のハナシです。次のようなことになっていないか、には気をつけましょう ↓

初期設定ができていない

会計ソフトを使い始める際には、いろいろと設定事項があります。いわゆる「初期設定」です。

各勘定科目の初期残高が設定できていない、消費税に関する設定ができていない・間違っている、確定申告書作成で必要になる情報入力に不備がある・間違いがある、など。

このあたりは、会計ソフトのマニュアルを見ているだけでは理解できないのがむずかしいところです。

会計ソフトの「使い方」とは別に、経理や税金に関する「考え方」も学ぶようにしましょう。

「なぜ(=考え方)、そいういう使い方をするのか」を知らずにいると、思わぬところでミスをしますから注意が必要です。

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便利機能を使っていない・使いこなせていない

会計ソフトには、使う人をラクにする「便利機能」が備わっています。

たとえば、よくある取引について仕訳を定型化する(仕訳辞書などとも呼ばれます)とか。各種のクラウドサービスとデータを連携させるとか。

これらの機能があることを知らない、あるいは、使い方がわからないということだと。しなくてもよいはずの「タイヘン」を、知らずにしていることになります。

そこで、使っている会計ソフトの「ウリ文句(ネットの商品案内ページなど)」や「マニュアルの目次」などには、ザッと目を通してみることをおすすめします。

意外と見過ごしていた「そんなこともできるのか!」ということに、気が付くかもしれません。

また、クラウド会計(クラウドサービス)はその特性上、わりと頻繁にバージョンアップをしています。ツカえる追加機能がないか、などもチェックしておくとよいでしょう。

ほかに、もっとラクできる方法・よい方法はないのか…?

いま、じぶんがやっている方法が「ベスト」であるかどうかはわかりません。

ほかに、もっとラクできる方法・もっとよい方法があるかもしれない。例として、こんなことが考えられます ↓

キャッシュレス(現金を使わない)経理

クラウド会計をはじめとして、最近では、外部データを会計ソフトに連携させる方法が主流です。

従来のように、イチから手入力をするのではなく。外部データを利用することで、経理にかかる手間や時間を軽減することができます。

たとえば、クレジットカードによる支払い。カードの利用履歴を会計ソフトに連携することで、日付・支払先・金額などの情報を手入力する必要がなくなります(確認や補記などは必要です)。

これが、現金払いということになるとそうもいかず。領収書やレシートを見ながら、イチから手入力ということになります(スマホカメラで読み取るなどの方法もありますが精度はビミョー)。

別に現金払いにこだわらない、というのであれば。現金を使わないこと(キャッシュレス)で、いまよりも経理でラクができます。電子マネー払いや銀行払いなどとあわせて検討してみましょう。

書類の整理・保存方法

経理で使った書類は、法律が要求するところにしたがって保存をしなければいけません。

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この点で、領収書やレシートなどをスクラップブックに貼り付けるなどして、とてもきれいに整理しているフリーランスがいます。

それはそれで悪くありません(税務署的にはうれしい)が、「そこまでやる必要があるのか?」という見方もあります。

つまり。グチャグチャになっていない範囲で、最低限の整理ができていればいいじゃないか。ということです。

たとえば、月ごとに封筒やクリアフォルダを1枚ずつ用意して、その中に該当の領収書やレシートなどを入れておく。これでも十分です。

もちろん、「逆にグッチャグチャです」というのはまずいわけでして。すべての領収書・レシートがひとつの箱に突っ込んである、というのでは不十分です。税務調査でスムーズに対応することが難しい。

書類整理の目的・意図を理解したうえで、整理方法・保存方法を選ぶようにしましょう。

申告方法・納税方法

税務署への確定申告・納税の方法はひとつではありません。

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フリーランスの中には「紙で税務署に持参して申告するのがあたりまえ」「現金で納税があたりまえ」という人もいたりしますが、そうではありません。

申告は郵送でもできますし、電子申告もできます。納税は、指定の銀行口座から引き落としや、クレジットカード払いもできます。

そういった選択肢を知らない・知っていてもやり方がわからないと、ムダに手間や時間をかけてしまうことにもなりかねません。

目先の手間を惜しまず、いま手間をかけてでも、これから先を長い目で見てラクできる方法を検討するようにしましょう。

ただ経理・確定申告しているだけだ…(数字を活かせていない)

期限ギリギリでなんとか申告はしている、というようなことですと。経理は「確定申告のためだけ」になっていることが少なくありません。

手間と時間をかけている経理が、確定申告のためだけはもったいない。経理を、経理から得られる数字を活かしましょう。こんなカンジです ↓

毎日経理・毎月決算

極端な場合には、確定申告期限のまぎわになって、あわてて1年分を経理する。

これですと、ふだんは経理をしていないわけですから、じぶんのしごとの状況が「数字・金額」ではつかめていないことになります。

経理をしなくても、「おおむねアタマのなかでわかってる」と言うのかもしれませんが。そういうのを「どんぶり勘定」と言って、多くの先人が警鐘を鳴らしています。

世の中には「経理はまとめてやるもの」という考え方もあるようですが。それも選択肢のひとつに過ぎません。

わたしは、「毎日経理・毎月決算」をおすすめしていますし、じぶんで実践もしています。

「数字・金額」が常にクリアになっていると、数字を根拠にものごとを判断できますし、おカネに対する不安は小さくなります。

どんな経理方法をとるかは別にしても、じぶんが「数字を活かせる」という方法を探しましょう。

チェックと加工

ふだんから経理はしているけれど、「やりっぱなし」というハナシも少なくありません。

まずは「チェック」をするようにしましょう。なにかミスをしていることもありますから、そこをじぶんで確認するわけです。

したがって、チェックのしかたは、勉強をしておくとよいでしょう。

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また、「数字」ばかりを見ていても、全体像や推移などをつかみにくいということがあります。

そこで、別途、集計やグラフ化などをしてみるのもおすすめです。

多くの会計ソフトには、CSV形式などでデータを出力する機能がついています。データを利用して、Excelなどで集計・グラフ化をしてみましょう ↓

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まとめ

じぶんで経理・確定申告するフリーランスは疑問・悩み・不安を持とう、ということについてお話をしてきました。

税理士に丸投げをせず、じぶんで経理・確定申告をするのはよいことです。

いっぽうで、間違いがないか・もっとよい方法がないか、などの視点が欠けていないかに注意をしましょう。

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