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『プロパー融資はいつ受けられる?』の絶対的タイミング+7つの補完的タイミング

プロパー融資のタイミング

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ウチの会社はプロパー融資をいつ受けられるのか?気になりますよね。

そこで、プロパー融資がいつ受けられるのかのタイミングについてお話をしていきます。

みなが考える「プロパー融資はいつ受けられるのか?」

会社・事業における銀行融資について。

よくある質問のひとつに挙げられるのが、「プロパー融資はいつ受けられるのか?」です。

民間銀行からの融資は、大きく分けて2つ。信用保証協会の「保証付き融資」と、その保証が無い「プロパー融資」とがあります。

おカネを貸す側の銀行は、融資先の返済不能時には信用保証協会が代わりに返済をしてくれる「保証付き融資」が貸しやすい。だから、まずは保証付き融資です。

いっぽうで、おカネを借りる側の会社からすると。プロパー融資にはいろいろメリットがあることから、「いつかはプロパー」の想いがあります。

それが、冒頭のよくある質問、「プロパー融資はいつ受けられるのか?」です。

そこで。プロパー融資が受けられるタイミング、言い換えると、プロパー融資を銀行に依頼するのによいタイミングについて、このあとお話をしていきます。

結論を先に示しておくと、次のとおりです ↓

「プロパー融資はいつ受けられる?」のタイミング
  • 《絶対的》決算書が3つの条件をクリアしたとき
  • 《補完的1》目安の年商規模を超えたとき
  • 《補完的2》複数の銀行とお付き合いをはじめたとき
  • 《補完的3》銀行から融資のセールスを受けたとき
  • 《補完的4》事業計画書を作成しているとき
  • 《補完的5》銀行に試算表を定期的に提示しているとき
  • 《補完的6》その銀行からすでに融資を受けているとき
  • 《補完的7》現金預金の残高が多いとき

上記のとおり、まずは、「このタイミングを逃してはいけない」という絶対的なタイミングが1つあります。

それに加えて、「このタイミングであればプロパー融資を受けられる可能性が高まる」という補完的タイミングが7つ。

それでは、それぞれのタイミングについて、このあと順番に見ていきましょう。

 

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「プロパー融資はいつ受けられる?」の絶対的タイミング

はじめに。プロパー融資はいつ受けられる?の絶対的なタイミングからお話をしていきます。

それが「決算書が3つの条件をクリアしたとき」です。3つの条件がこちらになります ↓

プロパー融資を受けるための決算書3条件
  1. 税引後利益+減価償却費 > ゼロ
  2. 資産の総額 > 負債の総額
  3. 借入金残高 ÷(税引後利益+減価償却費)< 10

これら3つの条件について、くわしい解説は別記事にゆずるとして。

ここで理解すべきは、プロパー融資を受けるには「決算書が良い」のが第一である、ということです。

プロパー融資では、融資先の回収不能時に、その損失のすべてを銀行が負います。信用保証協会が肩代わりしてくれる保証付き融資とは違います。

ゆえに、銀行は「より安全・より確実」な相手にのみ、プロパー融資をします。その「安全・安心」をはかる材料が決算書です。

会社・事業は良いときばかりではありません。決算書は良いときもあれば悪いときもあるものです。

いつかはプロパー融資を受けたい、と考えるのであれば。良いとき、つまり、3条件を満たしているタイミングを見逃さないようにしましょう。

もしいま融資(おカネ)は必要ない、という状況だとしても。3条件を満たしているときが、プロパー融資を受けるのに絶対的なタイミングであることを忘れてはいけません。

 

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「プロパー融資はいつ受けられる?」の補完的タイミング

前述した絶対的タイミングに加えて、「このタイミングであればプロパー融資を受けられる可能性がさらに高まる」という補完的タイミングを押さえておきましょう。ぜんぶで7つです。

目安の年商規模を超えたとき

民間銀行は、大きく分けて3つ。都市銀行、地方銀行、信用金庫・信用組合に分かれます。

プロパー融資を受けるにあたっては、これら3つの銀行それぞれに「目安の年商規模」がある、と考えておきましょう。次のとおりです ↓

プロパー融資を受けられる年商規模の目安
  • 都市銀行 → 融資先の年商 10億円超
  • 地方銀行 → 融資先の年商 3億円超
  • 信用金庫・信用組合 → 融資先の年商 1億円超

上記からわかるのは、プロパー融資を受けようとする銀行の種類によって、おカネを借りる側の会社の規模が変わるということ。

もう少し言うと、大きな会社は大きな銀行と、小さな会社は小さな銀行とお付き合いをするのがよい、ということです。

上記の目安をクリアしないと絶対に無理、とまでは言いませんが。より確実にプロパー融資を受けたいのであれば、銀行選びも大切です。

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複数の銀行とお付き合いをはじめたとき

ひとつの銀行とだけお付き合いをしている、ひとつの銀行からしか融資を受けていない。という会社であれば。

複数の銀行とお付き合いをはじめるときが、プロパー融資を受けるうえでの補完的タイミングになります。

なぜならば、複数の銀行とお付き合いをすることで、銀行間に競争意識が働くようになるからです。

すると、それぞれの銀行が「あっちの銀行には負けたくない」と考るようになるので、こちらのお願いごと(プロパー融資)もとおりやすくなります。

逆に、ひとつの銀行とだけしかお付き合いをしていなければ、その銀行のひとり勝ちです。こちらのお願いごとも突っぱねることができます。

ゆえに、銀行融資では複数の銀行とお付き合いをするのが基本です。

複数の銀行とお付き合いをはじめたときが、プロパー融資をお願いするタイミングになることを覚えておきましょう。

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銀行から融資のセールスを受けたとき

「絶対的タイミング」のところでもお話したような、決算書が良い会社などは銀行から「融資を受けませんか?」とセールスを受けることがあります。

おカネを貸すのが銀行の仕事ですから、銀行も融資する先を探しているのです。

そのようなセールスに対して、「いらない、いらない、間に合ってます」とお断りをするのもひとつの方法ではありますが。

いつかはプロパー融資を考えるのであれば、「あえて融資を受ける」ことを検討してみましょう。

セールスをする銀行は「貸したい」のですから、こちらの要求をいつもよりのんでくれる可能性が高くなります。

いつもは保証付き融資ばかりでも、今回はプロパー融資をのんでくれるかもしれません。

セールスを受けたときには簡単には断らず、交渉のチャンスだと考えるのがおすすめです。

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事業計画書を作成しているとき

銀行が融資の可否を判断するうえでもっとも重視をしている材料が決算書です。ただ、そればかりでもありません。

たとえば、事業計画書。これも融資可否の判断材料になります。

決算書が「過去」を示すものであるならば、事業計画書は「未来」を示すもの。過去は過去として、未来がどうなるかは銀行も気になるところですから、事業計画書は「参考」になるわけです。

したがって、事業計画書を作成しているときは、プロパー融資を受けられる可能性が高まる補完的タイミングだと言えます。

事業計画書を作成しているのであれば、銀行に提示・説明をするようにしましょう。

事業計画書の内容はもちろん大切ですが、そもそも事業計画書を作成している中小企業が少ないことから、作成しているだけでも「管理能力」を評価されるという一面もあります。

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銀行に試算表を定期的に提示しているとき

会社が毎月作成している試算表もまた、融資可否の判断材料のひとつです。

1年に1回だけつくられる決算書ばかりではなく、試算表を定期的に見ることで、銀行は融資先の状況をつかみやすくなります。

決算書だけを見ていたのでは、1年のあいだの推移・傾向まではわかりません。毎月ずっと黒字だったのか、赤字の月もあったけどなんとか最終的に黒字だったのか、決算書ではわからない。

ところが、毎月の試算表を見ていればどうでしょう?一目瞭然です。

この点で、試算表がないと銀行は「よくわからない」のであり、試算表がある場合に比べると、融資には消極的になるものです。当然、プロパー融資は遠のきます。

ですから、銀行の積極的な姿勢を引き出すために、試算表の定期的な提示をするようにしましょう。

ちなみに、試算表の定期的な提示をしている中小企業はほとんどありません。ゆえに、提示をすること自体で評価されるのは、さきほどの事業計画書のハナシといっしょです。

試算表を銀行に定期的に提示しているときが、プロパー融資を受けられる可能性が高まる補完的タイミングになることを覚えておきましょう。

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その銀行からすでに融資を受けているとき

銀行は「はじめての相手」を警戒します。実績が無いから、です。実績が無いので信用できる相手かわからない。

そのような「はじめての相手」に対して、銀行がいきなりプロパー融資をすることはまずありません。

信用保証協会の肩代わりもないプロパー融資は、銀行にとってリスクが大きい融資だからです。

したがって、はじめての融資は「まずは保証付き融資から」になります。

まず保証付き融資をしてみて、しばらく相手のようすを見て、信用できるようであればプロパー融資も検討する。というのが通常の流れです。

この流れを無視して、はじめて融資を申し込む銀行に「プロパー融資で」は非常識であることを押さえておきましょう。

逆に。その銀行からはすでに融資を受けているときには、プロパー融資を受けられる可能性が高まる補完的タイミングになります。

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現金預金の残高が多いとき

銀行は、現金預金の残高が多い会社を、安心・安全と見ています。決算書や試算表の現金預金の残高がどれくらいあるか?を見ています。

利益や自己資本なども当然だいじですが、返済をしてもらうのにもっとも確実なモノは「現金預金」だからです。

仮に少々赤字であったとしても、現金預金がたっぷりあるということであれば、しばらくは返済に不安はありません。

反対に、どんなに黒字が出ていようと、手元の現金預金が少なければ資金ショートが不安になります。

これらをふまえて、銀行融資をより確実に受けるのであれば、現金預金の残高が多いとき。これがひとつのタイミングです。

そして、このタイミングは、プロパー融資を受けられる可能性が高まる補完的タイミングでもあります。

ともすれば、「おカネがあるのにそんなに借りてもしようがない」と考えがちなところですが。いっぽうで、おカネがあるからこそ、借りられる融資・できる交渉もあります。

なにより、おカネをできるだけ多く持つことが中小企業の財務戦略になると理解をしておきましょう。

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まとめ

「プロパー融資はいつ受けられる?」の絶対的タイミング+7つの補完的タイミングについてお話をしてきました。

まずは、「このタイミングを逃してはいけない」という絶対的なタイミングが1つ。

それに加えて、「このタイミングであればプロパー融資を受けられる可能性が高まる」という補完的タイミングが7つ。押さえておきましょう。

「プロパー融資はいつ受けられる?」のタイミング
  • 《絶対的》決算書が3つの条件をクリアしたとき
  • 《補完的1》目安の年商規模を超えたとき
  • 《補完的2》複数の銀行とお付き合いをはじめたとき
  • 《補完的3》銀行から融資のセールスを受けたとき
  • 《補完的4》事業計画書を作成しているとき
  • 《補完的5》銀行に試算表を定期的に提示しているとき
  • 《補完的6》その銀行からすでに融資を受けているとき
  • 《補完的7》現金預金の残高が多いとき

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