2018年12月2日(日) 湘南国際マラソン・フルマラソンの部(神奈川県)の参戦レポートです。
湘南の海沿いを風斬り走る!湘南国際マラソン
以前から参加をしたい、と狙っていた湘南国際マラソン。
湘南の海沿いというロケーション。加えて、ほぼフラットなコースということもあってか人気の大会です。
参加人数は、約 22,000人。人気の高さがうかがえます。
で、先日。2018年12月2日(日)の第13回大会・フルマラソンの部に参加をしてきました。
結果は…
制限時間(6時間)ギリギリのゴール。風を斬り走りたかったのですが、だいぶ歩きましたし。
とはいえ。膝が痛むなか、それでもなんとかゴールまでたどり着いたじぶんを褒めることにします(←じぶんに超甘い)。
まぁ、そのハナシはひとまず置いといて。
初参加のわたしが感じた、湘南国際マラソンの「おすすめポイント」や「注意点」について、このあとお話をしてみたいと思います。
湘南国際マラソンのおすすめポイントと注意点
次回大会以降、参加を検討される方の参考に。わたしが参加をした「フルマラソンの部」について、本大会のおすすめポイントや注意点などをまとめてみます。
【おすすめ】海を見ながら走れる
湘南国際マラソンの醍醐味と言ってよいでしょう。いわゆる「湘南の海」を見ながら走ることができます。
途中、海が見えないところはありますが、「おおむね海が見える」コースと言ってよいでしょう。
もっとも、途中からは海のことなどよくわからなくなり(疲労やらなにやら)、なにもない中空を見つめながら走っていたのはわたしです。
ちなみに、大磯ロングビーチ(大磯プリンスホテル)からスタートして、江ノ島の入口で折り返して戻ってくるコースです ↓
【おすすめ】高低差が少ない
売り文句のとおり、コース上の高低差も少なく、「アップダウンでまいってしまう」ことはありません。
高低差が大きなところでも10m前後といったところです ↓
ところでゴールの直前、距離は短いものの「けっこうな急坂(登り)」があるのですが、上記の高低図には反映されていないような… さいごのさいごで落胆せぬよう、注意されたし。
【おすすめ】たくさんのランナーに囲まれて走れる
冒頭でも触れましたが、今回の湘南国際マラソンの参加人数は約 22,000人。うちフルマラソンの部だけでも 18,000人です。
これはもう、すごい人数なわけで、終始だれかしらのランナーといっしょに走っている状態になります。
以前は参加者 100人前後の大会にも出ていたわたしとしては「楽しい」限り。やっぱり、たくさんの人と走るほうが楽しく、走りがいがあります(走れずに歩いたけれども)。
「とにかく人が多い」ということのイメージとして、スタート地点の混み具合はこんなカンジです ↓
【おすすめ】エイドがじゅうぶん
前述したとおり、参加人数がとても多いのですが、エイドステーションはわりとスムーズに感じました。
参加人数に対してエイドステーションが狭いのか、水もなかなか取れない、他のランナーとぶつかる、という大会もあるのですが、そういうことはありませんでした。
湘南国際マラソンでは、どのエイドステーションも広く(長く)設置されている印象があります。スタッフの人数も多いです。
また、飲み物、食べ物ともに不十分なところがなく、じゅうぶんに補水・補給できました。
個人的には、レーズン、バナナ、オレンジ、おにぎりはよかったですね。けっこういただきました。
【注意点】予約を取るのに苦労する
湘南国際マラソンは、参加をする前からすでにレースがはじまっています。
というのも、参加をするための「予約」が先着順、しかも受付開始時間からほどなく定員に達してしまうのです。
今回の受付開始は5月末の土曜日 20時。受付画面にアクセスはするものの、アクセス集中でなかなかつながらず…
わたしは 20分後くらいに予約をできた、というカンジです。
うまくつながるかどうか、もありますが。少なくとも受付開始時間には、パソコンなり、スマホなりの前でがんばらなければいけません。
【注意点】会場が遠い、スタート地点が遠い
会場が「最寄り駅から遠い」です。会場は、JR東海道線の大磯駅と二宮駅のほぼ中間。どちらから行っても、徒歩 35分ていどかかるとのこと。さ、35分?
行くまでに疲れてしまいますわ… という距離です。
大会用のシャトルバスもありますが、混雑は避けられず。わたしは、ご一緒した仲間と、二宮駅からタクシーに乗りました。
タクシー乗り場にも列はできていて、だいたい20分くらい待ったでしょうか(7時くらいには列に並びはじめていました)。
タクシーに乗っても、会場までは行けないようになっています。だいぶ手前で降ろされてそこからは徒歩。だいたい 10分ほど歩くイメージです。
さらに。会場に着いたら着いたで、スタート地点にたどり着くまでの道のりが遠い。
手荷物を預けるまでに散々歩かねばならず、そのうえ、混雑をしているので進むのに時間がかかるかかる…
最寄り駅にはレーススタートの2時間前には着いていたのに、なんだかんだスタート地点に着いたのは時間ギリギリです。いやはや、スタートまでが遠かった。
【注意点】人が多すぎていろいろタイヘン
なんども触れてきましたが、とにかく人が多いです。ゆえに、いろいろタイヘンです。
前述したとおり、手荷物を預けるまでに時間がかかる。トイレにめっちゃ並ぶ。帰りのバスに乗るのもめっちゃ並ぶ。
トイレについては、混雑度合いがかなり違います。会場内をひととおり移動しながら、混雑度をはかっておくことをおすすめます。
参加人数が多いからでしょう、会場内は「一方通行」で規制をされています。結果、イヤでも会場内を一周することになりますから、そのときにトイレの混雑具合を見ておきましょう。
「男性・小」については、まったく並ばずに入れるところもあり、わたしはタイヘン助かりましたです。
また、帰りのバスはディズニーリゾートの人気アトラクションばりに並びます。いったい、どこまで列は伸びてるん? という状況です。
途中からはあまりの寒さでよく覚えていませんが、1時間くらいは並んだような気がします。
これなら最寄り駅まで歩いたほうが早いよね、ということなのですが。多くのランナーは、歩くのがはばかられる状況にあることは言うまでもありません(あ、脚がもう…的な)。
【注意点】海沿いの風は冷える
当日のお天気は曇り。気温は 12度くらい。当日の予報でも「晴れて、15度くらい」こと聞いていたので、ちょっと想定外でした。
陽はあればあったで暑いのですが、無くて12度はちょっと寒いです。さらに、海沿いの風がまた、カラダを冷やします。それほど強風ではありませんでしたが、それでも冷える。
途中で調整できるように、レインコートやポリ袋などを持っていったほうがよかったですね。
とくに、わたしのように途中から歩いてしまうようだと、余計にカラダが冷えますから要注意。
内陸と海沿いとではちょっと違う、という意識は持っておいたほうがよいでしょう。
【注意点】一本道がツラい
さきほどコース図を掲載しましたが、基本的に「まっすぐ」です。
スタートから道なりにひたすらまっすぐ進んで、20キロほどで折り返し。またまっすぐ戻ってくる。
シンプルでいいと言えばそうなのですが、これはこれで「終わりなき旅路」感が強く、ツラい部分があります。
つ、次の給水所がまだ見えない… みたいな。だからなんだ、というハナシでもあります。同じ 42.195kmなのだから走ればいい、と言われればそれまでです。
第13回湘南国際マラソン・モロトメ選手のハイライト
それでは、ご興味があるかないかは別にして。毎度恒例、本大会に出場したわたしのレース・ハイライトをお届けします。
【モロトメ選手(わたし)のプロフィール】
ランニング歴は2年半ほど。これまでのマラソン大会参加は、10kmの大会を2回、ハーフ(ひとつは20km)を4回。30kmは1回、フルは2回 ↓
- 2018.10.21 ちばアクアラインマラソン2018(フル、19.3kmリタイア)
- 2018.03.17 第8回イイコトチャレンジ(ハーフ、2時間26分)
- 2018.03.12 第6回 古河はなももマラソン(フル、5時間31分)
- 2018.02.04 第40回 神奈川マラソン(ハーフ、2時間12分)
- 2018.01.24 第10回 城南島羽田マラソン(30km、3時間29分)
- 2017.11.04 第3回 鶴見川風の音マラソン(ハーフ、2時間16分)
- 2017.09.03 2017 横浜シーサイド海の公園マラソン(20km、2時間15分)
- 2017.02.19 FMヨコハマ マラソン 2017(10km、56分)
- 2016.11.06 第2回 鶴見川風の音マラソン(10km、56分)
ごらんのとおり鈍足なうえに、いちばん最近のレースはリタイアですし。
これで、月間 120kmくらいは走っているというのだから「ホントかいな?」と疑われても文句は言えません。おそらく、向いていないのでしょう。
でも走るのが好きなんだからしようがない。
なにはともあれ。レースの前に掲げた今回の目標は「最低でも完走」。どこかで聞いた「最低でも金」ほどにはカッコよくないところはご愛嬌。
9:20 スタート!
スタートは「AからG」ブロックまで分かれています。受付時の自己申告によるタイム別です。
わたしは、もちろん(?)最後尾のGブロックです。
9:00号砲ではありますが、Aブロックからスタートし、Gブロックのわたしがスタート地点を通過できたのは 9:20。ランナーの多さをうかがい知ることができます。
スタートから間もなく(2〜3km)、コース脇にいるスタッフの方が「右手に江ノ島が見えますよぉ!」と教えてくれました。
「おぉ、どれどれ」と、眺めてみると。「な、なんじゃそりゃ」というくらいに小さい。つまり、遠い ↓
折り返し地点(スタートから約19km)が「江ノ島」の入口。あんなとこまでいくのかぁ… と眺めたことを後悔した瞬間です。
10:14 右膝が痛みだす(スタートから約7km)
わたしは長距離を走ると膝が痛くなります。痛みだすタイミングはそのときどきなのですが、今回は早かったですね。開始7kmで痛みだしました。
今回はムリに走らず調整してきたつもりなのに… といまさら悔やんだところでどうしようもなく。
「これ以上痛くならないといいなぁ」などとノンキなことを考えながら走っていたあのころでした。
12:10 右膝が限界(スタートから約21km)
折り返し地点の19kmを過ぎたあたりで、残念ながら右膝が限界。
とにかく痛いのと、チカラが入らないのとで、少し走っては路肩に寄ってストレッチ。また走る、の繰り返し。
そんなこんなで、19.2km地点の第4関門を通過したのが、関門閉鎖の5〜6分前でした。
向かいの車線には、「お迎え(リタイアランナーを収容)」のバスが見えており、「次の関門はもうムリか…?」と正直あきらめる気持ちも。
ここでふと、「そう言えば、アレが使えるかもしれない」と取り出したのが鎮痛剤(良い子はマネしないように)。
念のため忍ばせておいたクスリをダメでもともと、給水所の水で服用です。すると…
13:18 やたらハイテンションに浮かれる(スタートから約29km)
クスリが効いたのか、その後は膝の痛みがウソのように減りました。
とはいえゴールまでの道のりはまだ遠く、依然として関門通過にもそれほど余裕はありません。
「最低でも完走」を掲げた以上、もはや手段は問わないと割り切り。ついに禁断の「歩く」を発動です。
なにがあってもコース上は歩かない! などと言っていたのはどこのどいつだい? わたしですね、はい。
それでも、前回味わったリタイアの悔しさは忘れられず。歩いてでも… と思うにいたりました。
膝の痛みは少なく、「早歩き+ちょっと走る」で1kmを6〜8分くらいで進むことができたのがこのあたり。
どういうわけか気分も上々で、ちょっと飛ばし過ぎたなぁと後悔をしたのはこのあとです。
14:30 もはや歩くことしかできぬ(スタートから38km)
ゴールまで残りあと4kmちょっと。フツーであれば、たかが4km。しかしいまはフツーではない。
結局、クスリに頼り、ハイテンションで浮かれた反動は大きく。ふたたび大きく失速です。
もう「早歩き」が限界の状況で、もはや単なる「ウォーキング」。
これを完走と言ってよいのやら… などと考えつつも「それにしたって、まだ4kmもあるじゃないか」とウンザリしていたところで反対車線のランナーから声を掛けられました。
ご一緒したお仲間のひとりです。一応笑顔で手を振り返してはみたものの、直前のわたしは「めちゃめちゃに疲れ切った表情」で歩いていたことでしょう。
それはそれとして、残り4kmを走るチカラを仲間からいただきゴールを目指します。
15:08 なんとか完走(というか完歩?)
スタートの号砲から6時間、やっとおとずれた歓喜の瞬間です。
いかに途中の苦しみがあろうとも、途中で歩こうとも、やはりゴールインは嬉しいもので。
9:00号砲から遅れること約20分を加味すると、タイムは「5時間47分38秒」だったようです。制限時間の6時間にギリギリでした ↓
今回は、だいぶ歩いてしまいましたが、来年にでも「ほんとうの完走」でリベンジをしたい大会になりました。
ちなみに、完走メダルがなかなかオシャレな感じでステキでした ↓
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