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間口は狭く!フリーランスは「営業・迷惑」から逃げ続ける

フリーランスは営業・迷惑から逃げる

営業電話、ダイレクトメール、勝手に送られてくるFAX、突然の来訪・・・ 

外からの「営業・迷惑」のカタチは実にいろいろ。

これらすべてに、「たったひとり」のフリーランスが対応していたら? 時間がもったいない、もったいない。

目次

フリーランスは「営業・迷惑」から逃げ続ける

フリーランスは「ひとり」です。独り身です。

何をやぶから棒に、と思われるかもしれませんが。フリーランスとして生きていく以上、自分が「ひとり」であることは、決して忘れてはいけない大切なこと。

ちなみに、ここで言う「ひとり」とは。人間がひとりしかいない、という意味です。ひとり分の「手」しかないし、ひとり分の「時間」しかない。そういうこと。

だからフリーランスは、ITや他人に任せられることは任せつつ、ほんとうに自分の手や時間をかけるべき・かけたいところに集中する。

ように、努めなければなりません。とはいえ、これがなかなか難しく。いろいろジャマが入ります。たとえば、

  • 営業の電話がかかってくる → 電話を取る、話して断る
  • ダイレクトメールが送られてくる → 開封する、捨てる
  • 不要なFAXが送られてくる → 見る、捨てる
  • 覚えのないメールマガジンが送られてくる → 見る、削除する
  • 突然に来訪がある → 対応する、帰ってもらう

などなど。いわゆる「営業・迷惑」によるジャマというのは決して少なくありません。

これら「営業・迷惑」への対応は、独り身のフリーランスにとってなんとも歯がゆいものがあります。時間をとってもムダにしたように感じる。損した気分になる。

これがもし、ひとりでなければ。会社組織などであれば、総務係や受付担当、あるいは秘書さんなどが対応をしてくれるでしょう(もちろん、それはそれである意味ムダなのですが)。

そうはいかないのがフリーランスなのですから、「営業・迷惑」からは徹底的に逃げましょう! 

ということで。フリーランスが「営業・迷惑」から逃げ続けるために、わたしが実践していることについてお話をしていきます。

 

「営業・迷惑」から逃げ続けるために、間口を狭くする7つの方法

フリーランスのわたしが、「営業・迷惑」から逃げ続けるために実践している方法は、次の7つです ↓

間口を狭くする方法
  • オフィスを持たない
  • FAXを持たない
  • 固定電話を持たない
  • 名刺を配らない
  • WEB(問合せフォーム)からの営業を受け付けない
  • 交流会に出ない
  • サービスの幅を狭める

それでは、順番にお話をしていきます。

 

《方法1》オフィスを持たない

単独のオフィスというものを持っていません。自宅兼オフィスです。ふつうの居住用マンションの一部屋をオフィスとして使っています。

ですから、「諸留誕税理士事務所」の看板を掲げているわけでもありませんし、事務所(兼自宅)の住所を積極的に公開はしていません。

結果として、突然の来訪(営業目的の)ということはほぼ皆無であり、ダイレクトメールもかなり少ないほうだと感じます。

ちなみに、ダイレクトメールについては、可能な限り「受取拒否」の手続きをします。このひと手間で、受け取り続けることから逃げています。

郵便物の受取拒否方法
郵便物(ゆうメール含む)の受取拒否は、次の方法でできます。
①郵便物の余白(あるいは別途貼った紙)に「受取拒否」と書く(赤字で大きくがGood)②署名するもしくは認印を押す③ポストに投函する
これで、差出人に郵便物が戻ります。ただし、いちど開封したものはダメなので気をつけましょう。

《方法2》FAXを持たない

FAXは持っていません。「なぜ、この時代にFAX?」という思いもあるし、ペーパレスへの取り組みもあります。

どんどん送られてくる営業FAXで紙を消費するなんて、もったいないですよね。

もっとも、いまどきのFAXはいちいち紙に印字しなくとも、画面で確認できるのでしょうけど。その確認自体がもうムダです。

これまでFAXが無いことで一度だけ、セミナーの申し込みができないということがありました。別な方法ではダメなのか、と問い合わせましたがダメでした。

そんなセミナーには行かないことにしました。以上。

《方法3》固定電話を持たない

仕事用の固定電話(番号)を持っていません。代わりに、プライベート兼用のスマホを使っています。

そのスマホの電話番号は、住所以上に公開を控えており。お客さまやその他業務上どうしても必要な相手に公開をしているのみです。

とはいえ、税理士名簿その他、やむを得ず電話番号を登録しているものもあるため、営業・迷惑電話がゼロではありません(1週間に1本あるかないか、ていど)。

それも一度かかってきたあとに、その番号を迷惑電話として登録しておけば、以後は出なければ済む話です。

これに対して、仕事用の固定電話を持つならば。基本的に、自社WEBサイトやら名刺やらに掲載をすることでしょう。結果として、営業・迷惑電話がジャンジャンかかってきます。わたしはイヤです。

《方法4》名刺を配らない

名刺はやたらと渡しません。正確には、住所・スマホの電話番号が載った名刺を配らないようにしている。

具体的には、名刺を2種類持っています。住所も電話番号も載せてある名刺と、載せてない名刺。場面に応じて、この2種類を使い分けています。

載せてある名刺だけを渡すときもあれば、両方渡すときもある。載せてない名刺だけを渡すときもある。ケースバイケースです。

ざっくりとしたイメージで言うと、載せてある名刺は「お堅い」フツーの名刺。載せてない名刺は「遊びゴコロ」を入れた自己PR用の名刺です

(詳しくはこちらの記事から → フリーランスの名刺は2枚持ち!記載する項目は用途で切り分ける)。

このように、住所・電話番号が入った名刺をやたらに配らないことで、営業・迷惑電話やダイレクトメールから逃げるようにしています。

《方法5》WEB(問合せフォーム)からの営業を受け付けない

当ブログサイトには「お問い合わせフォーム」が設置されています。

これは、当事務所へのお仕事の依頼・相談を、具体的に受け付けるためのものです。これに対して、「どうぞなんでもお問合せください」的なフォームは用意していません。

そういうものを用意すれば、「営業・迷惑」な連絡が増えることをわかっているからです。

「あらゆる営業に関するご連絡はかたくお断りいたします。」と注記しているいまでさえ、そのような「営業・迷惑」な連絡がゼロではありません。

注記を見ていないのか、見ていても無視しているのかはわかりませんが・・・

対応するかしないかはともかく、営業・迷惑な連絡が増えること自体が煩わしいものです。問合せフォームには必要以上の「自由」を許さないことも検討すると良いでしょう。

《方法6》交流会に出ない

異業種交流会。独立開業当初はわたしも参加していたことがあります。が、いまは参加していません。

どうしても、交流会後に「営業・迷惑」な連絡が増えてしまうからです。もちろん、中には「良い出会い」もあります。

けれども、割合で言えば圧倒的に「営業・迷惑」が勝ります。もちろん、そうじゃない交流会もあるかもしれない、ことまでを否定はしませんが。

わたしとしては、確率的に「営業・迷惑」が増える交流会は望ましくなく。そこに時間を割くのであれば、別な交流の道に時間を使いたい。そう考えてのことです。

余談ですが、見知らぬ業者からの電話やダイレクトメールなどと違って、交流会でいちど顔を合わせたとなると。いろいろとお断りしづらいものですよねぇ・・・ このあたり、八方美人なわたしです。

《方法7》サービスの幅を狭める

提供するサービスの幅を狭めることで、「迷惑」から逃れることもできます。

たとえば、税理士事務所のサービスで言うと。「料金は月5,000円~」とすれば、いまよりも多くの問い合わせを頂けるかもしれません。

また、「なんでもやります、おまかせください」的なウリ文句であれば、やはり、いまよりも多くの問い合わせを頂けるかもしれません。

とはいえ。いくらお問合せが増えても、自分に合ったお客さま、サービスに合ったお客さまを見つけることができなければ、結果として「迷惑」を被るのは自分です。

値段に合わない要求をされてしまう、いまの自分にはできないことを要求されてしまうということではかないません。こちらの都合で迷惑がられるお客さまも不幸でしょう。

そんな「迷惑」から逃れることができるかどうかは、サービスの幅を決めることができる自分自身の決断にかかっています。

 

まとめ

フリーランスは「営業・迷惑」から逃げ続ける、ということについてお話をしてきました。

逃げ続けるために間口を狭くするというお話は、もしかすると仕事のチャンスを減らしているように見えるかもしれません。

しかし、そもそも経営資源(ヒト・モノ・カネ)が乏しいフリーランスが「多売」をすることは難しく。そこに「薄利」が伴うのであれば、疲弊をするばかりです。

「ひとり」で提供できるサービスの量、お付き合いできるお客さまの数は限られています。

サービスの質を高め、よいお客さまと出会い、自分自身が活きるためにも。勇気をもって間口を狭め、「営業・迷惑」から逃げ続けることを考えましょう。

 

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  きょうの執筆後記
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