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マネしてはいけない『その領収書、経費にしたら脱税です』的なワザ7選

領収書と脱税

マネしてはいけない「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザ、についてお話をしていきます。

周囲がやっているからといって、じぶんも手を出すことがないように。マネしてはいけないワザの数々を知っておきましょう。

目次

バレずにすむ脱税はない、良心を傷めずにすむ脱税はない

会社・事業における経理(帳簿つけ)について。

領収書(あるいはレシート)が手元にはあるけれど。それを経費にしたら脱税です、というワザの数々についてお話をしていきます。

と言いいましても。話の趣旨は、「こんなワザもあるよ、みんなもやってみよう」ではありません(あたりまえですが…)。

そうではなく、「こんなワザを見聞きするかもしれないけれど、ダメなやつだからマネしないようにね」。これが本記事の趣旨です。

ちなみに、脱税がバレるのは「いちどやったらクセになる」からです。ちょっと1回のつもりが、もうちょっと、もっと、とエスカレートするからバレバレになる。

ヒト(もちろん、わたしも)は欲深いものですから、はじめが肝心です。ちょっと1回、に手を出さないこと。これくらいはいいよね、と手を出さないことです。

脱税が見つかれば、本来納めるべき税金に加えて「罰金」を支払わなければいけません。税務署のブラックリストに載れば、頻繁に「税務調査」を受けることになります。

なにより、悪いこと(脱税)に慣れてしまえば、じぶんの「良心」が傷みます。

というわけで。誰かがやっているのを見聞きしても、マネしてはいけない「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザを押さえておきましょう。次の7つです ↓

「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザ
  1. もらう
  2. 拾う
  3. 買う
  4. つくる
  5. 手を加える
  6. 分ける
  7. 混ぜる

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

マネしてはいけない「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザ

もらう

その領収書ちょうだい!と、他人の領収書をもらおうとするヒトがいます。それをじぶんの経費にしたら… もちろんダメですね。経費にできるのは、じぶんが支払いをしたものだけですから。

みんなで割り勘をしたときに、まとめて支払いをして領収書(全員の合計額)をもらう。これも、じぶんの経費にしてはいけません。経費にできるのは、やはりじぶんが支払いをした分だけです。

また、じぶんには「もらう」という意思がなくても。知人・友人などの厚意(?)で渡される領収書もあります。「これ、使いなよ」と言われて、ほんとうに使ったら脱税です。

厚意でもらうと捨てにくい、厚意は次々と押し寄せる。だから、1度目からきっぱり断りましょう。「わたし、脱税しないんで」、そんなカンジでどうでしょう。

拾う

コンビニやカフェ、ファミレスなどには、レジ近くに「領収書入れ」の箱が置いてあったりしますね。領収書要らん、というヒトが捨てていくわけですが。

捨てる神あれば拾う神あり。その紙(神ちがい)もらった! と拾って経費にしている、というのはわりと有名なハナシでしょう。

コンビニなどでは金額が知れているので、「デパートのゴミ箱がいいよ、金額が大きなレシートがあるから」という手練れもいるから困ったものです。

繰り返しになりますが、経費にできるのは「じぶんが支払いをした領収書」に限ります。ヒトが使ったおカネを経費にしてはいけません。

買う

いつぞや、某フリマサイトで、領収書が売りに出されて問題になりました。これを買って経費にしたら、もちろん脱税です。

買うほうも買うほうですが、売るほうも売るほうだわ… と驚くばかりですけれど。まぁ、それはそれとして。

領収書を売ることについて言えば、「B勘屋」や「かぶり屋」と呼ばれるその道のプロ(?)もいると聞きますが。やはり、手を出してはいけません。

似たようなハナシとして、知人・友人などから「この100,000円のパソコンの領収書、10,000円で買わない?」との交渉があるとかないとか。世の中には「ある」ので気をつけましょう。

つくる

市販の「領収書つづり」を買ってきて、テキトーな領収書をつくる。言うまでもありませんが、文書偽造であり脱税です。

お手軽だからと「自筆」で量産をするものなので、その筆跡や筆圧などから見る人が見ればあっさりとバレます。

そもそも税務署は、「手書きの領収書は偽造を疑え」くらいの心得があるわけで(疑うのもお仕事です)。そんな相手を敵に回すのは難儀なことです。

まぁ、難儀かどうか以前に「やるな」というハナシですけれど。

手を加える

古典的な脱税方法のひとつとして、もらった領収書に手を加える、というものが挙げられます。

自筆で金額をひとケタ増やす、などはその典型です。これもまた、筆跡や筆圧などからバレるものなのですが。

また、利用したお店で「金額」が書かれていない領収書をもらう、というケースもあるでしょう。好きな金額を書いてね、というご厚意なのか。はたまた、事務処理がメンドーなだけなのか。それとも…

いずれにせよ。ウソの金額を書けば脱税ですし、ホントの金額を書いても、自筆である以上は偽造を疑われかねません。領収書には、必要なことをきちんと書いてもらうようにしましょう。

分ける

1品 30万円以上のモノは、いちどに経費にできずに減価償却(2年以上に分けて経費にする)。30万円未満であれば、いちどに経費にできる。という、税金のルールがあります。

そこで。32万円のパソコンの領収書を、16万円の領収書 2枚に分けてもらう。全額を経費にする、という脱税ワザがあります。「見え見え」なので、よくバレるワザでもあります。

領収書を分けることを、買う側がお店にお願いすることもあれば、お店の側から「分けますか?」とのハナシもあるようで。

お客さまサービスの一環なのか、お店側の都合・思惑なのかどうなのか。分ける意味などありませんので、きっぱりお断りをしましょう。

混ぜる

じぶんが支払ったときの領収書でも経費にできないものがあります。プライベートでの支払いに関する領収書です。

プライベートで家族での飲食代、プライベートで友人との旅行代、プライベートで使う家電の購入代金などなど。

経費にできるのは仕事に関するものだけですから、プライベートの領収書を混ぜてはいけません。

ちまたでは、いかに「キワドイ」領収書を経費にしているかが武勇伝として語られることがありますが。武勇伝ではなく脱税バナシです。脱税はいつか必ずバレますから、羨んでマネることがないように。

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まとめ

マネしてはいけない「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザ、についてお話をしてきました。

周囲がやっているからといって、じぶんも手を出すことがないように。マネしてはいけないワザの数々を知っておきましょう。

「その領収書、経費にしたら脱税です」的なワザ
  1. もらう
  2. 拾う
  3. 買う
  4. つくる
  5. 手を加える
  6. 分ける
  7. 混ぜる
領収書と脱税

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