フリーランスの経理で毎月末にやるべきことチェックリスト10

フリーランスの経理、毎月末チェックリスト




” もうすぐ確定申告。1年分まとめて帳簿つけかぁ… ”

なんてこと、やっていませんよね? 経理(帳簿つけ)の基本は「毎月やる」です。そこで、フリーランスの経理で毎月末にやるべきことチェックリスト10についてのお話をしていきます。

フリーランスの経理は「毎月締める」ことがだいじ

フリーランスと切っても切れないのが確定申告。そして、確定申告と切っても切れないのが、「経理(帳簿つけ)」です。

その経理について。1年分まとめて… なんてことはやっていませんか?

言うまでもないことですが、1年分まとめて処理するのはタイヘンなことです。それにどうしても、間違いや漏れなども多くなってしまいがち。

ですから、フリーランスの経理は溜め込まず、タイムリーにやりましょう!

というわけで、「月次決算」なんて言葉もありますね。経理(帳簿つけ)は、年1回の決算のときだけではなく、月単位で毎月締めていこう、ということです。

そこで、経理を毎月締めていく際、忘れずにやっておきたい「月末チェックリスト」についてお話をしていきます。こちらです ↓

フリーランス経理の月末チェックリスト10
  1. 領収書・レシートはぜんぶ出した?整理はした?
  2. 通帳記帳はした?プリントアウトした?残高は帳簿と合ってる?
  3. 売上は請求した?入金された?売掛金は帳簿と合ってる?
  4. 支払い忘れはない?
  5. 家事関連費のプライベート分は考慮した?
  6. 減価償却費は計上した?消費税は計上した?
  7. 売上は前年同月と比較した?今年の推移・見込みは見た?
  8. 利益も前年同月と比較した?今年の推移・見込みは見た?
  9. おカネは前月よりも増えた?減った?
  10. 月明け3日までには経理が終わった?結果は家族に報告した?

それでは、このあと順番に見ていきましょう。

 

フリーランス経理の月末チェックリスト10

フリーランスの経理で、毎月末に10のやるべきことについてお話をしていきます。

領収書・レシートはぜんぶ出した?整理はした?

じぶんが支払いをしたときにもらった、領収書・レシートはぜんぶ出しましたか。

サイフのなか、服のポケットのなか、カバンのなか、などなど。もういちど確認をしておきましょう。

忘れたころにポロポロと出てくるようでは、「月末で締めた数字(利益)がちがっていた」ということになってしまいます。

ふだんから、領収書・レシートは置き場所を決めておく、すぐに帳簿つけする、という習慣をつけておきましょう。

また、帳簿つけが終わったら、領収書・レシートは整理をしてしまいましょう。「あとでまとめてやればいいや」というのは、たいていうまくいかないものです。

CHECK! フリーランスが『支払う→領収書もらう→帳簿つけ→書類保存』で注意すべきポイント

通帳記帳はした?プリントアウトした?残高は帳簿と合ってる?

銀行の通帳は記帳しましたか。月末までの取引を記帳したうえで、通帳の月末残高と、帳簿(会計ソフトなど)の月末残高とを合わせなければいけません。

クラウド会計で銀行取引データを連携している、というような場合でも、じぶんが処理や設定を誤れば残高が合っていないこともあります。残高はあらためて確認をしましょう。

また、ネット専用銀行のように通帳がない場合、ネットから取引履歴をプリントアウトすることを忘れずに。通帳や取引履歴は、経理の根拠資料として保存をしなければいけません。

また、取引から時間が経ちすぎると、記帳やプリントアウトできなくなることもありますから注意が必要です。記帳やプリントアウトを溜め込まないように気をつけましょう。

クレジットカードなどの利用明細が、紙ではなく、ネット明細の場合にも、きちんとプリントアウトをしておきましょう。

売上は請求した?入金された?売掛金は帳簿と合ってる?

その月に終わった仕事について、お客さまに請求書を発行しましたか? せっかく仕事をしたのに、請求漏れがないかを確認しましょう。

また、仕事が終わっているのに請求が遅いと、支払うほうは「え〜、いまごろ?」と感じるものです。結果、支払いが遅れたり、支払ってもらえなかったりに繋がることもあるので要注意。

加えて、期限までに入金をされているかも確認しましょう。請求をしても、入金されなければ意味がありません。入金遅れはすぐ催促、はキホンです。

CHECK! おカネを受け取るまでが仕事!フリーランスの売掛金回収のポイント

月末時点の未回収の金額が、帳簿(会計ソフト)の「売掛金」の残高と合っているかも確認をしておきましょう。

「売掛金の入金」が、間違って「売上」で仕訳をされていたりするケースを発見することができます。

支払い忘れはない?

請求した売上が期限までに入金されているか、の逆のハナシとして。じぶんが、期限までに支払っているかを確認しましょう。

請求書を受け取っていたのに、支払いを忘れていた… というのもありえることです。

もしも払うべきものを払わなかったり、支払いが遅延すれば、当然に信用を失います。気をつけましょう。

家事関連費のプライベート分は考慮した?

経費のなかには、「家事関連費(かじかんれんひ)」というものがあります。平たく言うと、仕事とプライベートが混じった費用のことです。

典型的な例は、自宅兼事務所の家賃。仕事とプライベートとが混じっていますよね。この家賃のうち、事務所分は経費ですが、自宅分は経費にはなりません。

このような家事関連費について、ひとまず家賃の全額を経費として処理をして、決算のときにまとめてプライベート分を経費から外す。という経理をしているケースがありますが。

やめておきましょう。毎月の利益がわからなくなるうえに、決算のときに「利益が急に増えた!」と驚くことになります。

家事関連費は、毎月の段階できちんと考慮しておきましょう。

CHECK! 税務署に負けない!家事関連費の仕訳・按分・書類の経理処理

減価償却費は計上した?消費税は計上した?

前述した家事関連費について、決算のときに急に利益が増える、というハナシをしましたが。これとは逆に、決算のときに急に利益が減るケースもあります。

減価償却費を決算でまとめて計上するケースです。この場合、毎月の段階では、減価償却費が未処理の分だけ、利益が大きく見えてしまうことになります。

年間の減価償却費を計算したうえで、12ヶ月で割り、毎月のなかで経費に計上しておきましょう。

同じようなこととして、消費税を納めなければならないフリーランスなら、その消費税も毎月見積もり計上をしておくことです。

これを怠れば、やはり決算で急な利益の減少に驚くことになりますし、なにより、急な消費税額の大きさにも驚くことになります。

CHECK! 『決算でまとめて仕訳』がよくない具体例ワースト5

売上は前年同月と比較した?今年の推移・見込みは見た?

やった〜、帳簿つけおしまい! ではいけません。帳簿つけという処理の「結果(いわゆる、試算表)」を確認しておきましょう。

細かいことを言えば、いろいろと確認をすべきところはありますが。まずは、売上から。

売上は、じぶんの利益やおカネを生み出す「元」になるものですから、きちんと把握をしておくことが大切です。具体的には、次の3点 ↓

  • 前年同月の売上と比較 ・・・ 前年と今年とでは状況・環境はまったく同じではないとしても、ひとつの比較対象として「目安」になります
  • 直近1年の月売上高の推移 ・・・ 毎月の売上が、1年間でどのように推移しているかを見ることで「傾向」をつかみます
  • 今年の売上見込み ・・・ 12月までの売上を予測して、今年1年の売上「予測」を確認しておきます

利益も前年同月と比較した?今年の推移・見込みは見た?

前述の「売上」に続いて、「利益」についても同様の方法で確認をします。

いくら売上があっても、経費を使いすぎるなどして利益がなければ困ってしまいます。ゆえに、売上だけではなく利益にもしっかり目を向けましょう。

具体的には、次の3点。売上の見方と同じです ↓

  • 前年同月の利益と比較 ・・・ 前年と今年とでは状況・環境はまったく同じではないとしても、ひとつの比較対象として「目安」になります
  • 直近1年の月利益の推移 ・・・ 毎月の利益が、1年間でどのように推移しているかを見ることで「傾向」をつかみます
  • 今年の利益見込み ・・・ 12月までの利益を予測して、今年1年の利益「予測」を確認しておきます

このようにして、売上と利益とを確認し、まずは「全体像」をざっくりと把握することからはじめましょう。

そのうえで、「売上は増えているのに利益が減っているのはなぜ?」などの違和感があれば、経費のほうも見るなどして「細部」まで把握をできるのがベストです。

おカネは前月よりも増えた?減った?

「売上」「利益」と見てきましたが、もうひとつ、欠かせないものに「おカネ」があります。

細かいことは機会をあらためますが、利益とおカネとはイコールではありません。利益が出たからと言って必ずしもおカネがあるわけではなく、その逆でもないのです。

この点で、いくら利益があっても、おカネがなければ困ってしまうのですから、おカネはおカネで確認をしておかなければいけいないということです。

ベストな確認方法は「資金繰り表」と呼ばれるものを作成すること。これでおカネの流れをつかみます ↓

CHECK! 自分ではじめる!エクセルでカンタン資金繰り表のつくり方

しかしまぁ、資金繰り表の作成は、それはそれで難しい… ということであれば。セカンドベストとして、せめて預金通帳を眺めましょう。

具体的には、預金通帳の先月末の残高から、当月末の残高までの1ヶ月。どのようにおカネが増えて(入金)、どのようにおカネが減った(出金)のか、を見ます。

結果として、1ヶ月で残高はどのくらい増えたのか・減ったのか。このような確認を毎月続けるだけでも、おカネの流れは見えてくるようになるものです。

CHECK! フリーランスがやるべき『現金預金残高』の毎月チェック法

くれぐれも、売上や利益だけを見て、終わりにしないこと。おカネの増減理由をつかみ、慣れてきたら、向こう1年ていどの増減予測までしてみましょう。

月明け3日までには経理が終わった?結果は家族に報告した?

毎月分の経理(帳簿つけ)と、前述した9つのチェックについて。月明け3日までには終わらせるようにしましょう。

経理は溜め込めば溜め込むほど、タイヘンになります。手を付けづらくなります。だから、なるべくタイムリーにやることです。その最低単位が「月」です(ちなみに、わたしは毎日やっています)。

また、せっかく「月」で経理をしていても、遅すぎれば興味がなくなります。1ヶ月も2ヶ月も経った「古い数字」には興味がもてないものです。

だから、早く経理をして、新鮮な数字を見て。その数字をあすの行動に活かしましょう! と、考えたときのベストは「月明け3日まで」に経理を終わらせること。

月初が土日だったとしても、週明けの月曜日にできればOKです。あらかじめ月初には、「経理」の予定を入れて実践しましょう。

また、経理の結果(数字)は、伝えるべき家族(おもに配偶者)には伝えることをおすすめします。そこは考え方ではありますが。気になる方はこちらの記事もどうぞ ↓

CHECK! フリーランスが配偶者に『数字(経理)』を見せるメリット・デメリット

フリーランスにおすすめのメニュー

確定申告・経理の記事まとめページ
フリーランスのためのはじめての確定申告・経理セミナー
じぶんで確定申告・経理のコンサルティング

まとめ

フリーランスの経理で毎月末にやるべきことチェックリスト10についてお話をしてきました。

経理は「毎月やる」こと。そして、やるだけではなく、その結果をきちんと確認すること。

ということで、チェックリストを使って確認をするようにしてみましょう。

当事務所のサービスメニュー

モロトメジョー税理士事務所では、「銀行融資のサポート」と「じぶんで経理や確定申告をしたい個人事業者・会社のサポート」をするメニューをそろえています!
各種セミナー
融資コンサルティング
経理コンサルティング
税務顧問
個別相談
執筆・取材
セミナー講師

  









ブログでは書けないことも…
無料メルマガを配信中!